
オランダの保健・福祉・スポーツ省のヤン・アントニー・ブライン大臣が、21日に議会に書簡を送り、エムポックス(サル痘)ウイルスよりさらに感染力の強い新たな変異株の初の患者が確認されたと報告した。
ニューシスによると、ブライン大臣は、17日に確認されたこの感染者について、同国でエムポックス変異株1bが発見された最初の事例であると明らかにしたという。
さらに彼は、「欧州疾病予防管理センター(ECDC)と世界保健機関(WHO)が現在の状況を注視している」と付け加えた。
オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の報告によると、今回の感染者はエムポックスワクチンを接種していない男性で、最近の渡航歴も全くないとのことだ。
現在この感染者は隔離されており、地域保健所が感染源の追跡などを主導している。保健大臣は「現時点でより広範囲に拡大するリスクは極めて低い」と、国民に安心を呼びかけた。
昨年夏に世界中で流行したエムポックスは、コンゴ民主共和国などのアフリカ諸国で数千人の死者を出し、その脅威を示した。今年にも変異株が発見されており、症状としては四肢の痛みや発熱、倦怠感などがある。RIVMは、主に皮膚接触によって感染すると説明している。
コメント0