
アメリカのトランプ大統領が、自身を標的とする全米規模の「ノー・キングス(王はいらない)」デモに正面から反論した。デモ隊に排泄物を投げつける映像を投稿したことでも物議を醸している。
トランプ大統領は19日(現地時間)フォックス・ニュースのインタビューで、アメリカ政府のシャットダウンと「ノー・キングス」デモを関連付ける質問に対し、「彼らは私を“王”と呼ぶが、私は王ではない」と述べた。
全米で行われている「ノー・キングス」デモは、トランプ2期政権の反移民政策や州兵動員などの政策を批判している。18日の1日だけで全米で2,700件に及ぶ「ノー・キングス」デモが行われた。
デモ隊はトランプ2期政権の一連の政策を権威主義的な議題だと位置付けている。トランプ大統領の誕生日であり、米陸軍創設250周年の記念パレードが行われた6月にもアメリカ全土で「ノー・キングス」デモが展開された。
トランプ大統領はソーシャルメディアにデモ隊を標的にしたAI生成映像も投稿した。王冠をかぶった自身が「キング・トランプ(King Trump)」の文字を刻んだ戦闘機に乗って飛び、デモ参加者の頭上に排泄物を投下する描写が含まれている。

動画には2022年公開の映画『トップガン マーヴェリック』の主題歌が流れる中、ニューヨークなどでデモ隊が頭上から排泄物を浴び、困惑する市民の姿が映し出されていた。
一方、トランプ大統領はこの日、政府のシャットダウン問題に関連して「我々は望まない民主党のプログラム予算を削減中だ」とし、「政府閉鎖によって、彼らは私に予算削減の権限を与えた」と主張した。
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