メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「燃える物体が空から墜落!」オーストラリア砂漠で炎上した“宇宙物体”発見 中国ロケット残骸か?

荒巻俊 アクセス  

引用:Facebook@Western Australia Police Force
引用:Facebook@Western Australia Police Force

オーストラリア西部の砂漠地帯で、炎上した状態の大きな残骸が発見され、現地当局が調査を開始した。警察は、再突入した宇宙ごみである可能性が高いと発表している。

英紙ガーディアンなどによると、現地時間18日午後2時頃、西オーストラリア州の鉱山町ニューマンの鉱夫たちが、約30キロ離れたピルバラ砂漠近くの人里離れた道路で、燃える謎の物体を発見し、消防当局に通報したという。

現在、消防当局に加え、警察、オーストラリア宇宙庁、鉱山運営会社などが合同で調査を進めている。

引用:Facebook@Western Australia Police Force
引用:Facebook@Western Australia Police Force

オーストラリア・フリンダース大学の宇宙考古学者アリス・ゴーマン氏は、この物体が中国が昨年9月に打ち上げた捷龍(ジェーロン)3ロケットの第4段部分である可能性があると推測している。宇宙考古学とは、人類が地球外空間に残した人工物を研究する学問分野であり、ゴーマン氏は『宇宙ごみ博士と宇宙』という著書でも知られている。

捷龍ロケットは、中国の固体燃料ロケットで、主に商業用衛星の打ち上げ任務に使用される。中国は昨年9月、このロケットを複数回打ち上げていた。

引用: Wikipedia@Jielong 3
引用: Wikipedia@Jielong 3

西オーストラリア州警察はフェイスブック上で「初期評価の結果、この物体は炭素繊維製で、複合材で覆われた加圧容器またはロケットタンクである可能性が高い。以前確認された宇宙ごみと一致しているようだ」と発表した。

オーストラリア交通安全局は、この残骸が商用航空機とは関係がないと説明している。複合材で覆われた加圧容器は、宇宙船で高圧流体を保持するために使用されるタンクである。

ゴーマン氏は「9月末に捷龍ロケットが打ち上げられており、この残骸が9月25日に発射されたロケットの一部だとすれば、地球軌道を一定期間回った後に突然落下した可能性がある」と述べ、「最近、再突入の兆候が見られなかったため、予測が難しかった。再突入予測システムを確認したが、何の情報もなかった。今回の再突入がいかに突然だったかを示している」と付け加えた。

引用:Facebook@Western Australia Police Force
引用:Facebook@Western Australia Police Force

宇宙ごみが地上で発見されるケースは比較的まれだ。発射時から地上落下の可能性を最小限に抑えるよう設計されており、老朽化した宇宙船(ロケットを含む)を制御下で再突入させ、大気圏で摩擦熱によって焼失するように作られているため、大きな破片が地上に落ちることはほとんどない。

さらに、地球表面の大部分が海で覆われているため、宇宙ごみは海に落下する可能性の方が高い。実際、2023年に西オーストラリアの海岸に漂着した宇宙船の破片も海に落下したものであった。

しかし近年、ロケットの打ち上げ回数が急増しており、宇宙ごみが予定軌道を外れたり、地上に落下したりする事例が増えている。

ゴーマン氏は、各国や企業など、ロケット打ち上げを行う主体が、宇宙機の「寿命終了計画(End-of-life Plan)」を策定する必要があると強調した。

また同氏は、宇宙ごみが地上に墜落する事例が増えているとはいえ、今回のように「燃えた状態で発見される」のは極めて珍しいと指摘する。多くの場合、人目につかない場所に落下するためである。

オーストラリア宇宙庁は、宇宙ごみには有害物質が残留している可能性があるとして、残骸を発見しても決して触れないよう呼びかけている。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「北の核放棄なんてもうやめよう!」米国内で“緊張緩和重視”の対北政策に共感の波
  • 【最後の大勝負】バフェット氏、3年ぶりの“巨額買収”!97億ドルで「石油化学企業」を底値買い!
  • 【残念賞?】トランプ大統領、ニクソン財団の「平和の建築家賞」受賞!満面の笑みで“トロフィー受領”
  • 【巨額投資】日本造船業、3,500億円投資で「建造量2倍」へ!今治造船ら、国内17社が総力戦
  • 「従わないのなら、制裁を食らえ!」米国、ロシア石油2社に制裁、「即時停戦せよ」と強硬要求
  • 「盗んだ金でミサイル開発」...北朝鮮、世界中で仮想通貨「4000億円分」をハッキングしていた!

こんな記事も読まれています

  • 「体がフレーム!?」米DIYクリエイターが挑む“着る電動バイク”…モビリティの新境地へ
  • 【BYD苦戦】日本上陸2年でシェア0.1%未満、次の切り札は「軽EV」
  • 「NBAレジェンドのガレージ」ジョーダンはV12、レブロンはEV…二人の王が選んだ“スーパーカーの系譜”
  • 「フォルクスワーゲン『CC』」、“美しさで勝負した最後のドイツ車”…合理の時代に抗った名車
  • 「北の核放棄なんてもうやめよう!」米国内で“緊張緩和重視”の対北政策に共感の波
  • “地球外文明”の存在可能性をNASAが算出!「最も近くても3万3,000光年先」…遭遇はほぼ不可能か
  • 【NASA発表】地球に60年寄り添う「第二の月」発見!準衛星“2025 PN7”の姿とは?
  • 【最後の大勝負】バフェット氏、3年ぶりの“巨額買収”!97億ドルで「石油化学企業」を底値買い!

こんな記事も読まれています

  • 「体がフレーム!?」米DIYクリエイターが挑む“着る電動バイク”…モビリティの新境地へ
  • 【BYD苦戦】日本上陸2年でシェア0.1%未満、次の切り札は「軽EV」
  • 「NBAレジェンドのガレージ」ジョーダンはV12、レブロンはEV…二人の王が選んだ“スーパーカーの系譜”
  • 「フォルクスワーゲン『CC』」、“美しさで勝負した最後のドイツ車”…合理の時代に抗った名車
  • 「北の核放棄なんてもうやめよう!」米国内で“緊張緩和重視”の対北政策に共感の波
  • “地球外文明”の存在可能性をNASAが算出!「最も近くても3万3,000光年先」…遭遇はほぼ不可能か
  • 【NASA発表】地球に60年寄り添う「第二の月」発見!準衛星“2025 PN7”の姿とは?
  • 【最後の大勝負】バフェット氏、3年ぶりの“巨額買収”!97億ドルで「石油化学企業」を底値買い!

おすすめニュース

  • 1
    世界初の「空飛ぶクルマ」レース開幕!「F1の時代、終わりか?」

    トレンド 

  • 2
    【BYD苦戦】日本上陸2年でシェア0.1%未満、次の切り札は「軽EV」

    モビリティー 

  • 3
    「NBAレジェンドのガレージ」ジョーダンはV12、レブロンはEV…二人の王が選んだ“スーパーカーの系譜”

    フォトニュース 

  • 4
    エンゼルス、日系米国人のカート・スズキ氏を新監督に指名…MLBレジェンドのプホルス氏を押しのけ就任

    スポーツ 

  • 5
    「フォルクスワーゲン『CC』」、“美しさで勝負した最後のドイツ車”…合理の時代に抗った名車

    フォトニュース 

話題

  • 1
    【プレリュード復活】ホンダが“伝説のクーペ”を25年ぶりに蘇らせる…ハイブリッドで再誕

    フォトニュース 

  • 2
    「私の代わりに働いて」...妻になりすまし、2か月間“病院勤務”した移民男性 患者にバレてあえなく御用!

    トレンド 

  • 3
    亡き飼い主を待ち続け、“毛の塊”に閉じ込められたシーズー…歩くこともできなかった犬に、3人の獣医が起こした奇跡

    フォトニュース 

  • 4
    【衝撃映像】高速道路でタンクローリー横転→“無料ガソリン目当て”の群衆が爆発に巻き込まれ、30人死亡

    トレンド 

  • 5
    「惚れてまうやろ♡」パトロール中の警察犬、金髪リトリバーに恋落ち…見つめる瞳が“ただ事じゃない”

    フォトニュース