
アメリカは23日(現地時間)、ベネズエラ上空付近でB-1爆撃機2機を飛行させ、ニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領への圧力を一段と強めたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
ニューシスの報道によれば、米当局者と飛行追跡データの情報によると、B-1ランサー爆撃機2機がテキサス州ダイエス空軍基地から離陸し、国際空域内に留まりながらベネズエラ付近を飛行していた。
B-1爆撃機は超音速飛行が可能で、米軍の爆撃機の中でも最大級の7万5000ポンド(約34トン)の爆弾を搭載できる。
また、米空軍と海兵隊は先週、前月にベネズエラ沿岸近くの島で実施された軍事訓練地域付近で、B-52爆撃機とF-35B戦闘機を投入し、武力の示威行動を行った。
飛行追跡データによれば、爆撃機はその地域を旋回した後、米国に帰還した。米国防総省はこの飛行を「攻撃的デモンストレーション」と説明している。
今回のB-1爆撃機の飛行は、8隻の軍艦、1隻の潜水艦、P-8哨戒機「ポセイドン」、MQ-9無人機「リーパー」、さらに1個飛行隊のF-35戦闘機を含む大規模な軍事増強の一環である。
アメリカはここ数十年、南米近隣地域で爆撃機を飛行させることがほとんどなく、通常は年1回の計画訓練任務のみを実施してきた。
アメリカの軍事作戦は、ベネズエラおよびコロンビアの麻薬密売組織を標的としている。
ドナルド・トランプ米大統領は22日、「いまや水上を行き来する船はほとんどなく、彼らは陸路で少しずつ侵入してくるだろう。そして陸上でも攻撃を受けることになる」と述べた。
元空軍当局者によれば、米国の爆撃機は麻薬の流通または生産施設を攻撃する可能性がある。
ここ数週間にわたって行われた空爆の法的根拠をめぐり、米政府は与野党双方から批判を受けているが、共和党が多数を占める議会は、大統領の攻撃継続権限を制限する動きを退けた。














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