米国がベネズエラ沖で麻薬運搬船を攻撃したのに続き、近く地上作戦を展開する可能性があると米国のドナルド・トランプ大統領が23日(現地時間)に予告した。
ブルームバーグなど海外メディアによると、この日ホワイトハウスで記者団と会見したトランプ大統領は、「ベネズエラを通じて米国に流入する麻薬問題を根絶するための作戦の次の段階は地上攻撃だ」と述べたという。

トランプ大統領は「麻薬運搬船への空爆後、陸路で運ばれる麻薬の量が増加した」とし、「陸上の麻薬カルテルを標的にする方向への転換は避けられない」と述べた。彼は麻薬カルテルに全面戦争を宣言するのかという質問に対し「宣戦布告は必要ない」とし、「米国に麻薬を持ち込む者はただ殺すだけだ。いや、彼らはすでに死んでいるだろう」と強調した。
またトランプ大統領は、ピート・ヘグセス米国防長官に米政権の計画を議会に通報するよう指示した。彼は「へグセス長官、議会に行ってこの事実を伝えてくれ。まさか議会で『なんてこった、米国への麻薬流入を止めたくない』などとは言わないはずだ」と述べた。
これまでトランプ大統領は、ベネズエラ地上作戦の具体的な目標には触れなかったが、数回にわたり、米軍がベネズエラの麻薬カルテルの流通および生産施設を直接攻撃する方式で作戦を拡大できると示唆してきた。ただし、トランプ大統領はベネズエラ付近に「B-1」爆撃機を配備したとの報道については「正確ではない」と一線を画した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米テキサス州の空軍基地からB-1爆撃機2機が離陸し、ベネズエラ周辺を飛行したと報じた。B-1は米軍最大の爆撃機で、最大3万4,000キログラムの爆弾を搭載できる超音速機だ。米軍が南米近辺で爆撃機を飛行させるのは極めて珍しく、通常は年に1度の定例訓練任務に限られており、今回の行動は異例だとみられている。
トランプ大統領が米軍によるベネズエラ地上攻撃を敢行した場合、ベネズエラとの緊張は大幅に高まると見通される。ベネズエラは沿岸地域にロシア製の地対空ミサイルなどを配備し、対応に乗り出している。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は首都カラカスでの演説で「もし我々が外国勢力の攻撃を受ければ、労働者たちはゼネストを起こし、より過激な革命へと突入せざるを得ない」と述べた。マドゥロ大統領は、米軍の圧力を「政権交代の試み」と位置付け、反発している。
米軍は最近、ベネズエラ付近の海域で「麻薬運搬船」と指摘した船舶9隻を空爆し、少なくとも37人が死亡した。米軍はこれらの船舶を麻薬密輸容疑者と見なしている。














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