
北朝鮮は24日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の出席のもと、ロシア・クルスクに派兵された「海外作戦部隊」が参加する「海外軍事作戦・戦闘偉勲記念館」の着工式を開いたと発表した。
『労働新聞』によると、「海外軍事作戦で不朽の偉勲を立てた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の誇り高き参戦英雄たちの永生を祈る戦闘偉勲記念館が、首都・平壌(ピョンヤン)に建設される」と伝えた。金委員長は、戦死者の遺族と「クルスク解放作戦」に参加した軍人たちが出席する中で行った演説において、「今日この場は、最も尊いものを捧げて最も神聖なものを守り抜いた偉大な息子たちを抱きしめ、永遠の生命を祈る祖国と人民の聖地だ」と述べた。
さらに、「我々両国(北朝鮮とロシア)は、今後も共に強者としての名声を築くだろう」と語った。
また、「正義と不正の対決は日々激しさを増し、支配と圧制への挑戦は続くが、血戦の中でより堅固に結束した朝露関係の前進は誰も阻止できない」と強調した。
金委員長は「ちょうど今日から1年前、我々の派兵部隊の戦闘員たちの最後の大隊がロシアに向けて出発し、生死を共にする最も真実で、堅固な不敗の絆へと昇華された戦闘的団結の新たな歴史が始まった」と述べた。
続けて、「世界の正義と不正が激突するこの戦場において、朝露関係の堅固な絆が最も厳しい試練を受けた」とし、「米国や西側諸国の多大な支援でも、両国人民の血潮に燃え盛る正義の血を冷ますことはできなかった」と語った。金委員長はまた、「崇高な理想と志を共有する両国人民の同盟は正しい選択であり、尊い血と命で築かれた血縁の連帯と友情は真に神聖かつ永遠のものである」と述べた。
演説によれば、記念館は「平壌ニュータウン」と呼ばれる北朝鮮・化成(ファソン)地区に建設される。記念館には、戦闘の実態を示す写真、美術作品、遺物が展示される見通しだ。
労働新聞が公開した写真によると、金委員長は着工式で軍人らを抱擁し、親しげな様子を見せた。
韓国国家情報院は、北朝鮮が昨年10月からロシア・ウクライナ戦争に1万5,000人以上を派遣し、2,000人以上が戦死したと推定している。北朝鮮派兵軍は、4月にロシアがクルスク奪還を公式に発表するのに大いに貢献したと伝えられている。金委員長は8月に参戦軍人を対象とした国家表彰授与式を開き、平壌に戦闘偉勲記念館および記念碑が建設されることを明らかにした。
一方、この日の行事には、パク・ジョンチョン朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長、ノ・グァンチョ国防相、チェ・ソニ外相をはじめとする党政軍の指導幹部および、ロシア駐北朝鮮大使のアレクサンドル・マツェゴラ駐北ロシア大使らが出席した。















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