トランプ大統領「モディ首相は最もハンサムな男だが、まるでキラーのようだ」

ドナルド・トランプ米大統領が、インドとパキスタン両国に対し「250%の関税を課す」と脅した結果、武力衝突を抑え込んだと自慢し、ナレンドラ・モディ・インド首相を「最もハンサムな男(the nicest-looking guy)だが、戦いを挑むキラー」と表現した。
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、トランプ大統領は29日、慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の企業首脳会合でこのように述べ、今年初めに起きたインドとパキスタンの4日間にわたる武力衝突を「自ら仲裁した」と主張した。
ただしインド政府はトランプ大統領の「仲裁発言」に反発し、事実を否定している。
モディ首相は今週、マレーシアで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議を欠席した。インド政府関係者によると、トランプ大統領が再び「仲裁」を持ち出すことを懸念し、政治的に不利な状況に置かれるのを避けるための判断だったという。
トランプ大統領は「モディ首相に『パキスタンと戦争を始めれば、貿易交渉はない』と伝えた」とし、「それでも両国は『戦わせてくれ』と言ってきた」と語った。
そのうえで「250%の関税を課すと警告した。それは、両国が米国との取引を失うことを意味していた」と説明した。
トランプ大統領はインドとパキスタンの人々を「タフな連中(tough people)」と評し、モディ首相について「最もハンサムな男で、誰もが父親にしたくなるような顔立ちをしている」と述べた。
しかしその直後に「彼はキラーだ。とてもタフな人物だ」とも付け加えた。モディ首相が「我々は戦う」と発言した際には「この人が本当に私の知っているあの人なのか」と驚いたとも語った。
一方で、トランプ大統領とモディ首相のかつての親密な関係は近年冷え込んでいる。
インドはロシア産原油の輸入をめぐり、米国が課した50%の関税を緩和するよう求め、輸入量の削減を約束したが、米国はこれまで関税緩和を発表していない。















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