
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の核心的な参謀が、30日に予定されている米国のドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談について、戦争の様相を変える可能性はあるが、早急な打開策を見出すのは難しいだろうと予測した。
ウクライナ大統領府顧問のミハイロ・ポドリャク氏は29日(現地時間)、キーウ・ポストのインタビューで、米中首脳会談について「いかなる形であれ、戦争の進行や終結に直接的・間接的な影響を与える、間違いなく重要な交渉だ」と述べた。
またポドリャク氏は、「ロシアは中国製品の供給や大量のエネルギー輸送に絶対的に依存している」と指摘し、「ロシアは中国から利益を得る一方で、完全に依存している状態にある」と分析した。さらに「ロシアは基本的に中国の力にのみ頼って戦争を遂行しており、逆説的に聞こえるかもしれないが、中国なしではロシアは問題にもならない」と述べ、中国の支援がロシアによるウクライナ戦争継続の原動力になっていると説明した。
ロシアが自ら「自給自足している」との主張に対し、ポドリャク氏はロシアが「独立的ではない」とし、「むしろ膨大な資源と軍事的要素を持つ属国に近いが、これらすべては中国に依存している」と反論した。こうした点を根拠に、彼は中国がロシアを制御する力を持っていると改めて強調した。また、ウクライナ戦争が国際法と相互関係、世界経済に「破壊的影響」を及ぼすという点で、戦争終結のために各国が協力する理由は十分にあると主張した。
ポドリャク氏は、米中首脳が「交渉過程で適切な重点を置けば、ウクライナ戦争終結への明確な道筋を示すことができる」と予測した。また、ロシアが崩壊させたルールに基づく国際秩序を米中両国が回復する理由があるとし、米中首脳会談を通じて今後の協力への道を開く和解につながる可能性があると期待を示した。
ただし、米中首脳会談で早急な打開策が見出されるという楽観論は避けた。ポドリャク氏は「米中二国間交渉の枠組みの中で、今後数十年にわたって形成されるグローバル関係の、ある程度明確な構図が導き出されることは間違いない」としつつも、「これは一度や二度の交渉で解決される問題ではない。両国間で続く相当に長い議論になるだろう」と付け加えた。














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