
韓国の潜水艦を米フィラデルフィアで建造へ トランプ氏「米造船業を復活させる」
韓国、関税引き下げの対価として3,500億ドル支払いで合意 「前払い」には言及せず
ドナルド・トランプ米大統領は30日、韓国が現在保有する旧式のディーゼル潜水艦に代わり、原子力(核推進)潜水艦を建造できるよう承認したと明らかにした。
韓国を訪問中のトランプ大統領は同日、自身のSNSで「米韓軍事同盟はかつてないほど強固だ」と強調した。
さらに16分後の投稿では、「韓国は原子力推進潜水艦を米国本土、まさにこのフィラデルフィア造船所で建造する」と述べ、「我が国の造船業はまもなく大きく復活する」と付け加えた。
前日の米韓首脳会談で、イ・ジェミョン大統領が「核推進潜水艦への燃料供給を認めてほしい」と要請したのに対し、トランプ大統領が即座に応じたとみられる。
核潜水艦の導入には米韓間の協議が必要だが、トランプ大統領が「承認した」と明言したことで、今後の議論が一気に進展する可能性が高い。
核推進潜水艦はディーゼル燃料で動く従来型潜水艦に比べて速度が2倍以上速く、稼働音が極めて静かなため、秘密作戦の遂行にも適している。
韓国は潜水艦や小型モジュール炉(SMR)などの関連技術をすべて保有しており、米韓原子力協定の改正と予算支援が実現すれば、10年以内に実戦配備が可能だと評価されている。
核潜水艦の確保には「核燃料」問題の解決が不可欠だ。2015年6月に改正された米韓原子力協定では、研究目的に限って使用済み核燃料の再処理と、20%未満のウラン濃縮が認められている。
一方で、外交力を通じて、伝統的に核不拡散を重視する米国務省の官僚らを説得するという課題も残されている。
トランプ米大統領はまた、米韓貿易合意に関連して「韓国は、米国が課していた関税を引き下げる見返りとして、米国に3,500億ドル(約53兆円)を支払うことで合意した」と明らかにした。
ただし、これまで韓国の対米投資に関して繰り返し言及してきた「3,500億ドルの前払い」については、今回は触れなかった。
さらに、「韓国は米国産の石油とガスを大量に購入することになり、韓国の裕福な企業や実業家が米国に投資する金額は6,000億ドル(約91兆円)を超えるだろう」と述べた。
 
            

















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