米国防総省、長官の訪韓前にメールで通達
ヘグセス長官、11月3〜4日に初の韓国訪問

来月3〜4日に就任後初めて韓国を訪れる予定のピート・ヘグセス米国防長官が、「ひげを生やした兵士は自分の演説を聞くことはできない」と通達していたことが分かった。
米国防総省は最近、韓国・烏山(オサン)空軍基地の第51戦闘航空団に対し、「ひげを剃っていない兵士は日程に参加できない」とする内容のメールを送信したという。
烏山基地の非公式SNSに投稿された同メールによると、無精ひげのままの軍人は、平沢(ピョンテク)のキャンプ・ハンフリーズで行われるヘグセス長官との会合に出席することができないと明記されている。
現在、専用機でアジア歴訪中のヘグセス長官は、日本、マレーシア、ベトナム、韓国などを訪問中で、韓国滞在中には第57回韓米安保協議会(SCM)に出席し、韓国政府による戦時作戦統制権の移譲状況を確認するとともに、非武装地帯(DMZ)を視察する予定だ。
ヘグセス長官は先月、米バージニア州クアンティコで数百人の将官、提督、上級下士官を前にした演説で、「ひげの時代は終わった」と宣言し、軍人の毛髪・ひげに関する規律を厳格に運用する方針を明らかにした。
長官は「広く伸ばした滑稽なひげの時代はもう終わった。
戦闘に必要な体格基準を満たさず、体力試験にも合格できないようでは、プロらしく見せるためにきちんと剃るべきだ。
それが嫌なら、新しい職務か別の職業を探すべきだ」と語った。

ヘグセス長官はまた、ひげに関する具体的な基準も示した。
もみあげは耳の穴の上まで、あごひげなどその他の顔の毛は特別な許可がない限り禁止され、口ひげも厳格な条件を満たす場合のみ許可される。
整えられた口ひげでも、唇を越えてはならず、防毒マスク着用時に顔と接触する部分にかかってもいけないとされた。
また、シーク教、イスラム教、ユダヤ教、一部キリスト教派など、宗教的理由でひげを伸ばす信者についても、長官は否定的な姿勢を示した。
シーク教徒は教義上、髪とひげを切らないことが義務で、長髪を覆うためにターバンを着用する。
正統派ユダヤ教徒も、聖書「レビ記」19章27節の「ひげの端を傷つけてはならない」という教えに従い、剃ることを禁じている。
一部の信者は電気シェーバーも使わず、自然にひげを伸ばしている。
ヘグセス長官は宗教的配慮によるひげ免除について、「我々の軍には北欧の異教徒が多くいるわけではない」と述べ、実質的に一蹴した。
 
            


















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