
ロシア産原油を標的にした西側の制裁強化後、トルコがロシア産原油の輸入を減らしている。
2日(現地時間)、ロイター通信が情報筋を引用して報じた内容によると、昨年輸入原油の57%をロシア産で賄っていたトルコの大手製油会社は最近、非ロシア産原油の購入を増やしているという。
アゼルバイジャン国営石油会社が所有するトルコ国内最大級の製油所の一つ「スター(STAR)」は最近、イラクとカザフスタンなどから12月到着予定の4件の原油貨物を購入した。同社は9~10月には、ロシア産原油をほぼ全て精製していた。
もう一つの大手製油会社「テュプラシュ(Tupras)」もロシア産ウラル原油の代替としてイラク産原油などを購入していると伝えられている。同社の製油所2か所のうち1か所はロシア産原油の処理を完全に中止する予定で、これは欧州連合(EU)の対ロシア制裁に抵触せずに欧州への燃料輸出を継続するためだ。
原材料情報会社「ケプラー(Kpler)」によると、トルコは今月イラク産原油を1日14万1,000バレル輸入する予定で、これは10月の1日9万9,000バレルから大幅に増加しているという。
今年に入って10月までのトルコの1日平均原油輸入量は66万9,000バレルで、そのうち31万7,000バレル(47%)がロシア産だった。前年同期間にはロシア産が輸入の57%を占めていた。
ロシアが原油輸出でウクライナ戦争資金を確保していると非難してきた米国は最近、ロシアの大手石油企業「ロスネフチ」と「ルクオイル」に対して厳しい制裁を課し、欧州もロシアの石油収益を狙った追加制裁を発表した。
これにより、これまで安価なロシア産原油を大量に購入してきたインドと中国もロシア産の輸入を一時的に減らし、代替供給源の模索に乗り出している。














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