
2026年は米国と中国の宇宙戦争が激化する年になると予想される。米航空宇宙局(NASA)は早くから「アルテミスⅡ」プロジェクトを開始し、アポロ17号以来54年ぶりの来年4月に宇宙飛行士を月に送る予定である。
NASAは有人月探査任務を当初9月に実施する予定だったが、安全問題と技術的点検を理由に2026年4月に延期した。4人の宇宙飛行士が搭乗し、地球を2回周回した後、月軌道に接近する予定で、リード・ワイズマン氏、ビクター・グローバー氏、クリスティーナ・コック氏、カナダ宇宙庁のジェレミー・ハンセン氏が月探査を担当する。
特にアルテミス2号に搭乗するコック氏は、探査任務が成功すれば史上初めて地球軌道を離れた女性の宇宙飛行士になる。これまで王亜平氏、王浩沢氏など中国の女性宇宙飛行士も宇宙に行ったが、全て地球表面から約160〜2,000㎞の低軌道で活動していた。

中国有人宇宙機関(CMSA)は1日、WeChatの公式アカウントを通じて2026年予定の4つの宇宙飛行任務を公開した。特に神舟22号の乗組員の一人は、なんと1年以上宇宙軌道に長期滞在する予定である。
中国が来年発射する4つの主要宇宙船は天舟10号、神舟22号、神舟23号、そして夢舟1号だ。神舟22号の乗組員の一人は、中国の宇宙ステーション「天宮」に1年以上滞在し、宇宙遊泳、貨物用エアロック作業、宇宙科学実験および技術テストなどを行う。神舟22号と23号は中国北西部甘粛省の酒泉衛星発射センターから発射される。
夢舟1号は神舟有人宇宙船を全面的に改良した次世代有人宇宙船である。帰還カプセルとサービスカプセルで構成されたモジュール型設計を採用し、地球と宇宙ステーション間の輸送を担当する。夢舟1号・有人宇宙船は海南省南部に位置する文昌衛星発射場で「長征-10A」運搬ロケットに搭載され、初飛行を行った後、宇宙ステーション「天宮」と接続される予定である。

中国は宇宙飛行士が月に着陸するミッションを2030年に実行する計画だ。初の中国宇宙飛行士は夢舟号に乗って月に着陸する予定で、現在夢舟号は熱試験および最大動的圧力脱出試験などを控えている。
月に足跡を残す初の中国宇宙飛行士の歴史を刻むため、31日に発射された神舟21号の乗組員は中国宇宙ステーションに滞在する間、マウスを利用した軌道内科学実験を行う。オス2匹とメス2匹のマウス4匹が神舟21号の宇宙船を通じて宇宙ステーションに輸送され、宇宙軌道内で飼育される予定である。
有人宇宙局は「中国が齧歯類の哺乳動物を対象に宇宙で科学実験を行う初の事例」とし、「微小重力と密閉空間など宇宙環境がマウスの行動に与える影響を観察、研究する」と説明した。














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