
ピート・ヘグセス米国防長官は、南シナ海の情勢が不安定化しているとして、中国の行動に断固として対抗すべきだと訴えた。
1日(現地時間)、AP通信によると、ヘグセス長官はこの日、マレーシア・クアラルンプールで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議でここ数か月で激化している中国の「攻撃的行動」に対する米国の懸念を示した。
中国がフィリピンから事実上占拠している南シナ海のスカボロー礁(中国名:黄岩島)を最近「自然保護区」と宣言したことを非難し、「皆の犠牲の上に新たな領土や海洋権益を強要しようとする試みだ」と断じた。
また、中国の挑発的行動は南シナ海の領有権を脅かすものであり、米国は中国との継続的な対話を重視する一方で、その行動を厳重に監視すると警告した。
ヘグセス長官は「南シナ海における中国の広範な領有権主張は、紛争を平和的に解決するという彼らの約束と正面から矛盾する。我々は平和を追求し、対立を望まないが、中国が皆や他国を支配しようとしないことを確実にする必要がある」と強調した。
さらに、ASEANに対して、中国と交渉中の南シナ海行動規範(COC)の締結を急ぐよう呼びかけた。
挑発を抑止するため、共同監視や迅速対応能力の強化が重要だとし、ある国が脅威にさらされた場合には、全加盟国に警報を発する「海洋状況把握(MDA)」システムの構築も提案した。
12月に予定されている米・ASEAN海上合同演習は、加盟各国の主権的権利を強化すると評価された。
南シナ海では、中国の領有権主張により緊張が高まっている。中国はフィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイ沿岸部の地域や地形に対しても権利を主張している。
特にフィリピンは中国海軍との衝突が頻発しており、対立が続いている。フィリピンはASEAN全体による強力な対応を繰り返し求めてきたが、ASEANは中国との経済的関係を考慮し、慎重な姿勢を取っている。
            















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