
ロシア軍が10月、ウクライナ東部ドネツク州への攻撃を集中的に行い、着実に進軍を続けている。
AFP通信が現地時間3日に伝えたところによると、米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」のデータ分析の結果、ロシアは先月ウクライナ領の約461平方キロメートルを新たに占領した。これは東京23区のおよそ4分の3に相当する。
この進軍速度は、今年の月平均とほぼ同水準だが、7月に約634平方キロを急速に奪取した時期に比べるとやや鈍化している。
現在、ロシアはドネツク州の81%を掌握しており、同州の完全制圧を目指して攻撃を続けている。特に、主要な物流拠点であるポクロウシクの占領を狙い、数か月にわたって攻勢をかけている。
ウクライナ第7空挺旅団はこの日、「ポクロウシクで占領軍の掃討作戦を行っている」と発表した。週末には特殊部隊も派遣されたという。さらに、ロシア軍が標的にしている隣接都市ミルノフラドでも防衛のため追加の兵力が投入された。
ロシアは、ドネツク州と完全制圧済みのルハンスク州をウクライナが放棄しなければ停戦には応じないと主張している。一方、ウクライナと欧州の同盟国は、現在の前線こそが交渉の出発点だとして、ロシアによるドンバス地域放棄要求を受け入れない姿勢を明確にしている。













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