
米政府の閉鎖が長期化する中、ドナルド・トランプ米大統領が共和党上院議員らに対し、議事妨害を廃止する要求を受け入れなければ「生き地獄(Living hell)にしてやる」と脅していると、米ニュースサイトアクシオスが4日(現地時間)に報じた。
ニューシスによると、トランプ大統領の側近の一人はトランプ大統領が「彼らの生活を生き地獄にする」と述べたと明かした。
同側近はさらに「午前3時に電話をかけ、彼らの地元を攻撃し、非愛国的だと非難し、死にかけた制度の老害だと罵るつもりだ。冗談ではない。本当に彼らの生活を地獄にするつもりだ」と述べたという。
別の側近も「トランプ大統領は本気で怒っている」と強調した。
トランプ大統領はここ数週間、民主党がいずれ譲歩すると考えていたため、政府閉鎖の問題を深刻には受け止めていなかった。
しかし最近になって、上院で法案を可決するには60票の賛成が必要となる議事妨害制度の存在が、閉鎖を過去最長に引き延ばしているとして、この改正を拒む共和党上院議員らを公然と非難し始めた。
側近の一人は「トランプ大統領は議事妨害制度を『ばかげていて反民主的な制度』だと考えている」と語った。
これに関連し、これまで一貫して議事妨害制度の廃止に反対してきた共和党上院議員のうち、トニー・モレノ議員、ジョシュ・ホーリー議員、ジム・バンクス議員ら一部が、徐々に廃止を支持する姿勢を見せ始めているという。
一方、民主党上院議員らはトランプ大統領の脅しを深刻には受け止めておらず、共和党がトランプ大統領の圧力に屈することはないとの見方を示している。
トランプ大統領は、政府閉鎖の責任は最終的に大統領自身が負うことになると認識しているとされる。世論調査でも、政府閉鎖の責任は共和党側にあるとする意見が多数を占めている。
トランプ大統領は1期目の際にも、当時の上院共和党院内総務ミッチ・マコネル議員に対し、議事妨害制度を撤廃するよう圧力をかけていた。

















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