「7人死亡・4人行方不明」死の峰ヒマラヤで何が起きたのか

ネパール・ヒマラヤ山脈の高地で雪崩が発生し、外国人登山客5人を含む7人が死亡、4人が行方不明となっている。
6日、聯合ニュースなどによると、前日午前9時ごろ(現地時間)、ネパール中部バグマティ州ドラカ地区にあるヒマラヤ山脈のヤルンリ峰(標高5,600メートル)付近で大規模な雪崩が発生した。
この事故で外国人登山客5人とネパール人の登山ガイド2人が死亡し、さらにネパール人4人が行方不明となった。
標高4,900メートル地点に設置されていたベースキャンプでは、ネパール人5人が負傷したという。
犠牲となった外国人登山客の国籍は、アメリカ人3人、カナダ人1人、イタリア人1人とスペインEFE通信が伝えている。
外国人登山客のうち3人は、ヤルンリ峰だけでなく、近隣のドルマカン峰(標高6,332メートル)への登頂許可も取得していた。事故は、彼らとネパール人登山ガイドたちがドルマカン峰への登山準備をしていた際に発生した。
今回の登山を主催した旅行会社の関係者はEFEの取材に対し「負傷したネパール人から事故の連絡を受け、すぐに対応した」としたうえで「周辺地域が飛行制限区域であったため、救助活動が遅れた」と説明した。
さらに「すぐに飛行許可を申請したが承認が遅れ、ヘリコプターが現場に到着したのは午後5時だった。もし1、2時間早く到着していれば命を救えたかもしれない」と悔しさをにじませた。
ネパールには、標高8,000メートル以上のヒマラヤ14座のうち、エベレスト(標高8,849メートル)を含む8つの峰がある。ヤルンリ峰は首都カトマンズから東へ約180キロ離れたチベット国境近くに位置する。
雪崩や土砂崩れが頻発するヒマラヤ高地では、ここ数年、気候変動の影響で天候が不安定になり、事故が相次いでいる。
かつては熟練の登山家が挑む場所だったエベレストも、近年は経験の浅い一般登山客が急増し「観光地化」が進んだことで、事故のリスクが高まっている。
ネパール観光省によると、今年9月から先月末までに83カ国の登山家1,450人に登山許可を発行しており、この数は過去10年で最多となった。














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