
アメリカの保守運動家チャーリー・カーク氏の未亡人で、TPUSA(ターニング・ポイントUSA)最高経営責任者(CEO)のエリカ・カーク氏と、J.D.ヴァンス副大統領との不倫疑惑が浮上した。
10月29日(現地時間)、ミシシッピ州オックスフォードのミシシッピ大学「サンディ・アンド・ジョン・ブラック・パビリオン」で開かれたTPUSAのイベント後、アメリカの一部メディアを中心に、二人の関係を疑う声が相次いでいる。ミシシッピ大学まで同じ飛行機で移動したという主張まで出ている。
エリカ氏は9月10日に銃撃で殺害された右翼系政治活動家チャーリー・カーク氏の妻で、夫の死後、TPUSAを率いている。この日のイベントでも「夫が殺害されてから7週目の日だ」と語り、追悼の意を示した。
さらにエリカ氏は「私たちのチームが、私の親友であり副大統領でもあるJ.D.ヴァンス氏に今日の演説を依頼する際、心から祈った」と述べ、「心の中で(夫の)チャーリーの声が聞こえた。『愛する人よ、行きなさい。戦いはもう勝ったのだから』と語りかける声だった」と明かした。
問題となったのはその直後の発言と行動だった。エリカ氏は「誰も私の夫の代わりにはなれない」としながらも、「J.D.ヴァンス副大統領の中に夫とよく似た部分を見つけた。本当に似ている。だから今夜、彼を紹介できてとても嬉しい」と語り、ステージに上がったヴァンス氏と抱擁を交わした。
その際、ヴァンス氏がエリカ氏の腰に手を添え、エリカ氏はヴァンス氏の髪に指を通した場面が撮影され、オンライン上で瞬く間に拡散。手の位置や抱擁の仕方が適切だったのかをめぐって論争が起きた。
当日のイベントにはヴァンス氏の妻、ウシャ・チルクリ・ヴァンス氏も同席していた。ヴァンス氏は抱擁シーン以外にも「宗教の異なる妻と、3人の子どもをどのように育てているのか」という質問を受け、「妻はヒンドゥー教の家庭で育ったが、子どもたちはキリスト教徒として育てている」と答えた。その上で「いつか妻も私の信仰に影響を受けることを願っている」と述べ、「毎週日曜日には家族で教会に通っている」と付け加えた。
イベント後も疑惑は収まらず、「エリカ氏がヴァンス氏の公用機に同乗してミシシッピ大学へ向かった」との主張まで浮上した。しかし、これは事実ではない。
米紙「エコノミック・タイムズ」は「エリカ氏がヴァンス氏とともにエアフォース・ツーに搭乗してイベントに出席したという報道が、二人の関係を憶測させたが、事実無根だ」と伝えた。ホワイトハウスの公式報告書によると、当日エアフォース・ツーにはヴァンス氏と妻のウシャ氏、そして上院議員2名のみが搭乗していた。この日撮影された写真からも、ヴァンス氏が同行していたのは妻であり、エリカ氏ではなかったことが確認されたという。
エリカ氏には故カーク氏との間に1男1女がいる。ヴァンス夫妻にも2男1女の3人の子どもがいる。
不倫疑惑をめぐり、TPUSAの広報担当アンドリュー・コルベット氏は「これ以上言及する価値のない、完全に根拠のない噂だ」と一蹴した。















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