トランプ大統領「G20にいるべき国ではない」 南アフリカでのG20首脳会議に不参加表明
ヴァンス副大統領が代わりに出席へ

ドナルド・トランプ米大統領は5日(現地時間)、南アフリカ共和国はもはや主要20か国(G20)に属するべきではないと述べ、今月同国で開かれるG20首脳会議への不参加を改めて表明した。これにより、トランプ大統領が仲介を模索していたロシアとウクライナの首脳会談は実現しない見通しとなった。
ロイター通信によると、トランプ大統領はこの日マイアミで記者団に対し「南アフリカはG20に属する資格がない」と発言し、さらに「私はあの場で米国を代表するつもりはない。そもそも、あの国でG20首脳会議を開くべきではない」と強調した。
また同大統領は「土地の没収や集団虐殺が主要議題となるような南アフリカに、どうして重要な国際会議のために赴けるというのか」と述べた。
トランプ大統領は以前から、南アフリカではアパルトヘイト(人種隔離政策)後に白人が逆差別を受け、殺害されていると主張しており、今年2月には同国への支援を停止する大統領令に署名している。これに対し、南アフリカ政府は「事実無根だ」と反論している。
G20首脳会議は今月22~23日、南アフリカのヨハネスブルクで開催される予定で、トランプ大統領の代わりにJ・D・ヴァンス副大統領が出席する見通しだとロイターは伝えている。
トランプ大統領の欠席を受け、ウラジーミル・プーチンロシア大統領とウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領の直接会談も事実上立ち消えになったと、キーウ・インディペンデント紙は報じた。
トランプ大統領はこれまでウクライナ戦争の終結を目指し、両国首脳会談の実現に向けて調整を進めてきた。
ロシア大統領府(クレムリン)は、プーチン大統領の代わりにマクシム・オレシキン大統領府副長官が出席すると明らかにした。ロシア側は二国間または三者会談の開催を避ける姿勢を示し、「ゼレンスキー大統領との会談はモスクワでのみ可能だ」と主張している。
















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