
休暇でラオスを訪れていた40代の米国人男性と10代の息子が、オオスズメバチの大群に襲われ死亡したことが、英紙『ザ・タイムズ』により3日(現地時間)に報じられた。
事件は先月15日、ラオス北部の観光地ルアンパバーンにあるエコアドベンチャー型リゾート「グリーンジャングルパーク」で起きた。
ベトナム・ハイフォンの私立国際学校で校長を務めていたダニエル・オーウェン氏(47)と息子のクーパーさん(15)は、施設内のジップラインを体験中に、木々の間を通過する途中でオオスズメバチ(Asian Giant Hornet)の群れに遭遇したとされる。
2人は数百匹規模の群れに襲われ、100回以上刺されたとみられている。全身に赤い発疹が広がり、激しい痛みを訴えながら近隣の病院に搬送されたが、数時間後に死亡が確認された。
リゾート側は「極めて稀で予期できない事故だった」とし、安全点検と再発防止策に取り組む姿勢を示した。

20年以上にわたりオオスズメバチ刺傷の治療に携わってきた現地の医療関係者も、「今回のように致命的なケースは非常に稀だ」と述べている。
オオスズメバチは米国などで「マーダーホーネット(Murder Hornet)」とも呼ばれ、強い毒性と攻撃性で知られる。体長は最大6cmに達し、毒は刺された部位の細胞や組織を壊死させるため、複数回刺されると致命的になる可能性が高い。
なお、メコン川近郊に位置する「グリーンジャングルパーク」は、ルアンパバーン市内からアクセスが良く、観光客に人気のスポットだ。ジップラインや空中ブランコ、ロープ渡りなどのアクティビティのほか、象に乗って花畑を巡るツアーも名物となっている。














コメント0