5月に引退の意向を示したバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長(95)が、当面は自身のバークシャー株を保持し続けると述べ、株主たちを安心させた。

バフェット会長は10日(現地時間)に公開された「感謝祭メッセージ」と題した株主向けの書簡で、「バークシャーの株主が後任のグレッグ・アベル氏に対し、チャーリー・マンガー副会長と私が長年享受してきた信頼感を持つまで、相当量のA株を保有する意向だ」と述べた。彼は引退を宣言し、後継者としてグレッグ・アベル副会長を指名した。バフェット会長が保有するバークシャーA株は、会社の方向性と安定性に大きな影響を与える議決権の強い株だ。投資家が自身不在のバークシャーに不安を感じないよう、A株を持ち続けるという。
バフェット会長が5月のバークシャー年次株主総会で引退計画を発表した後、バークシャー株は6か月間で10%以上下落したが、最近一部回復した。バフェット会長は後任のグレッグ氏を惜しみなく称賛した。彼は「私の子息たちはすでにバークシャーの取締役たちと同様、グレッグ氏を100%支持している」と述べ、「グレッグ氏は優れた管理者であり、疲れを知らない努力家で、正直なコミュニケーターだ」と語った。さらに「彼の任期が長くなることを願っている」と付け加えた。
また、バフェット会長は子息が持つ財団への寄付のペースを上げると述べた。彼は「生前、子息の3つの財団への贈与のペースを上げる必要がある」と述べ、「子息が他の信託管理人に交代する前に財産を処理する可能性を高めるためだ」と明かした。バークシャーは、バフェット会長がこの日、バークシャーA株1,800株を市場で主に流通するB株270万株に転換し、子息たちが管理する家族財団4つに渡したと発表した。
バークシャーについてバフェット会長は「我々の株価は気まぐれに動くことがあり、現経営陣体制下で過去60年間に3回も経験した50%近い下落が起こる可能性もある」と述べ、「絶望しないでほしい。米国は再び立ち上がるだろうし、バークシャー株も同様だ」と語った。
さらに、自身の健康状態は概ね良好だと伝えた。バフェット会長は「動きは遅くなり、文字を読むのも次第に難しくなっているが、驚くべきことに全体的に健康だ」と述べ、「週5日オフィスに出勤し、素晴らしい人たちと共に働いている」と語った。
















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