
米民主党が地方選挙勝利の祝祭ムードを1週間も経たずに吹き飛ばし、内紛に巻き込まれた。民主党所属の議員7名と無所属議員1名(計8名)が9日(現地時間)の夜、上院でフィリバスター(議事妨害)終結案に賛成票を投じた。フィリバスターの終結により、政府閉鎖(一時的な業務停止)を終わらせるためのつなぎ予算案は、共和党議員の賛成だけで上院を通過できるようになった。
偶然にも共和党のフィリバスター終結提案に賛成した民主党議員ら8名は全員、来年の中間選挙に出馬しない。民主党は5日の地方選挙で圧勝した。バージニア、ニュージャージー州知事選挙で勝利し、ニューヨーク市長選挙でも勝利した。しかし、米国のドナルド・トランプ大統領から確実な譲歩を得られないまま政府閉鎖が終わることになり、民主党はわずか1週間も経たずに政治的打撃を受けることになった。
一方、地方選挙敗北でレームダックに陥ったと評価されていたトランプ大統領は政治的主導権を回復し、局面転換を図る見込みだ。フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、バラク・オバマ前政権でホワイトハウス広報局長を務めたダン・ファイファー氏は10日、ブログを通じて「民主党のように勝利の門前で自ら敗北を引き寄せる者はいない」と嘆いた。
党論を拒否し共和党提案に賛成した民主党議員7名は、共和党の上院指導部から年末に終了するオバマケア(ACA)税制優遇措置延長のための採決を約束されたと主張した。彼らは連邦公務員の解雇も制限するという譲歩も得たと述べた。しかし民主党では、これをトランプ大統領への降伏と見なし、8名の離脱議員が先週の地方選挙勝利で強化されたオバマケアの税制優遇措置延長について何ら確固たる合意も引き出せなかったと非難した。
ニューヨーク市長当選者であるゾーラン・マムダニ氏はSNSの「X(旧Twitter)」への投稿で、今回の「合意」により健康保険料が急激に上昇すると指摘し、合意に参加した議員を批判した。金融市場は41日目を迎え、史上最長を記録している政府閉鎖が終結する可能性に歓喜した。NASDAQ指数が2%以上急騰するなど、3大指数が大幅に上昇した。NVIDIAとテスラはそれぞれ5.3%、3.8%急騰し、Palantirは9%近く暴騰した。
















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