
ロシアが米国の提起した秘密地下核実験疑惑について議論する用意があると表明し、世界最大の核保有国間の緊張緩和への意欲を示した。
AFP通信によると、11日(現地時間)、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はテレビのインタビューで、米国の懸念について議論する意向を示し、「米国側の同僚らが提起した、我々が地下で秘密裏に何かを行っている可能性に関する疑惑について議論する準備ができている」と述べた。
ラブロフ外相は、米国が世界の地震監視システムを通じてロシアの核弾頭実験を確認できると指摘し、「起爆反応のない未臨界核実験や核運搬手段の試験など、他の試験は禁止されたことがない」と主張した。
米国のドナルド・トランプ大統領は今月初め、ロシアと中国が秘密裏に核兵器を試験したと主張した。これはウクライナ和平交渉のためのロシアのウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談が突如保留された後の発言だ。
また、トランプ大統領は先月、中国の習近平国家主席との首脳会談直前、ロシアと中国の軍事演習に対抗して米国が33年ぶりに核兵器実験を再開すると表明し、懸念と混乱を招いた。
ロシアはこれに対し、最近数週間で原子力推進および核搭載可能な兵器システムを試験したと発表したが、トランプ大統領が提起した「秘密核爆発実験」疑惑は否定している。
米国、中国、ロシアは1990年代以降、公然と核弾頭実験を行っておらず、3か国とも軍事・民間目的を問わず、すべての核実験を禁止する「包括的核実験禁止条約(CTBT)」に署名したが、批准はしていない。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、ロシアと米国は合わせて約8,000発の配備・保管核弾頭を保有しており、これは世界の核弾頭の約85%に相当するという。
一方、ラブロフ外相はこの日のインタビューで、両国首脳会談のキャンセルが自身とマルコ・ルビオ米国務長官との通話中の不和によるものだという報道について、「我々は礼儀正しく対話し、断絶したことはなかった」と述べた。
彼は続けて「核実験問題を首脳会談と混同しない」とし、最近の両国の核をめぐる緊張は当時の首脳会談キャンセルとは無関係だと線を引きつつ、ロシアが依然として二国間首脳会談の可能性に開かれていると強調した。















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