「極東ハバロフスク後方を攻撃」
鉄路損傷で軍需物資の移動遮断と主張

ウクライナの情報当局は、北朝鮮からロシアへの弾薬供給を止めるため、自国から約6,700キロ離れたロシア極東ハバロフスク地域のシベリア鉄道を攻撃したと15日(現地時間)に発表した。2022年2月の戦争開始以来、ウクライナ軍がロシアの後方地域の中でも最深部を攻撃した事例になる可能性がある。
ウクライナの現地紙『キーウ・ポスト』によると、ウクライナ国防省情報総局(GUR)は13日にハバロフスクで発生した大規模な鉄道爆破について、実行したことを認めた。GURは通信アプリTelegramにて、ウクライナの攻撃により北朝鮮製の武器や弾薬を輸送するための鉄道路線が破壊され、軍需物資の移動が一時的に途絶えたと説明した。

北朝鮮はウクライナ戦争で、ロケット弾や弾道ミサイルなどの兵器と兵力をロシアに供与してきた。ウクライナ対外情報庁(FISU)は今年7月、北朝鮮がこれまでに650万発の砲弾をロシアへ供給し、事実上「ロシア軍の主要補給国」になっていると分析した。
シベリア鉄道は、モスクワからウラジオストクまで約9,000キロを結ぶロシア本土の大動脈で、ロシア東部からウクライナ前線へ軍需物資を移送する主要ルートでもある。
GURは今回の攻撃について「ロシア軍の兵站能力を低下させる作戦の一環だ」と説明し、「ロシアの治安・情報機関が最も重要なインフラですら十分に統制できていないことが改めて示された」と述べた。
開戦から4度目の冬を前に、ロシアとウクライナは互いのエネルギー関連インフラへの攻撃を激しくしている。ロシア側は最近、ウクライナの発電施設への攻撃を強め、各地で停電が続いている。ウクライナもロシアの戦費調達を妨げる狙いで、石油貯蔵施設への攻撃を繰り返している。
















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