
イランの外相が、米国との核協議再開に応じる可能性を示す発言を行った。
Newsisによると、イランのアッバス・アラーグチ外相は16日(現地時間)、テヘランで開催された安全保障関連の会議で英紙ガーディアンの記者と会い「米国がイラン国民を尊厳と敬意の言葉で扱うのであれば、同じ言葉で返答を受けることになるだろう」と述べた。
ドナルド・トランプ米大統領は第1期政権時にイラン核合意(JCPOA=包括的共同行動計画)から一方的に離脱し、第2期政権では新たな核合意を模索していた。しかし、今年6月に発生したイラン・イスラエル間の戦争や、米国によるバンカーバスターの投入を受け、協議は中断した。
アラグチ外相は、仲介者を通じて米国から協議再開の要請を受けたと明かし「効果を持つのは外交だけだ」と強調した。また、自国には非公開の核施設は存在しないとし「安全保障上の理由で空爆被害を受けた核施設については、国際連合による査察は認められない」と述べた。
ウラン濃縮問題については従来の立場を堅持した。イランが「国内でのウラン濃縮は譲ることのできない権利であり、放棄することはない」との認識を示した。ガーディアン紙は、ウラン濃縮が過去の協議停滞の主要因となってきたと指摘している。
アラグチ外相は「外交を拒んだのはイランではなく、常に自らの意向を交渉で押し付けようとしてきた米国と西側諸国だ」と述べ「外交は依然として最終的な紛争解決手段であるが、その基準・ルール・原則が尊重されなければならない」と強調した。
また、6月のイスラエルとの12日間の戦闘時より自国の防衛力が大幅に強化されたと述べ「我々はこの戦争を成功裏に終え、核技術は健在であり、施設や設備が破壊されても再建される」と語った。
さらに「重要なのは、敵が標的にしながらも打ち砕けなかったイラン国民の意思と国家の結束だ」とし「イラン国民はより強く、より団結し、侵攻に対抗して国家と政府をより一層支持している」と述べた。














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