
米ニューヨーク州で高位公職者として働いた人物が中国の秘密工作員として活動し、豪華な生活を享受していた状況が裁判で次々と明らかになっている。Newsisの報道によると、18日(現地時間)のニューヨーク・ポスト(NYP)によれば、ニューヨーク州知事室の副首席秘書官を務めたリンダ・サン被告は、7月に始まったブルックリン連邦裁判所の裁判で、中国政府の影響力拡大を支援した見返りに、様々な贅沢品や資産を提供された疑いで起訴された状態だという。
サン被告はロングアイランド・マンハセットの360万ドル(約5億6,659万円)相当の大邸宅に住み、フェラーリ、エルメス・バーキン、パテック・フィリップの時計など高価な贅沢品を多数所有していたことが分かった。彼女はニューヨーク州のキャシー・ホウクル知事と前任のアンドリュー・クオモ知事の下で勤務し、10年以上の間、年収は最大14万5,000ドル(約2,282万7,299円)程度だった。連邦検察は、この程度の収入では賄えない贅沢品が多数発見されたことは「中国の利益のために自らの地位を利用した見返りだ」と主張している。
ブルックリン連邦裁判所で進行中の裁判では、検察が押収した物品の写真が公開された。そこには2024年式のフェラーリ・ローマ、2022年式のメルセデス・ベンツGLB、パテック・フィリップの時計、エルメス・バーキン、そして金庫から出てきた13万ドル(約2,046万5,855円)が含まれていたという。米連邦捜査局(FBI)の捜査官は、サン夫妻の自宅地下でバースペースとスクリーンゴルフ施設まで発見されたと証言した。
検察は、サン被告の夫で共同被告人であるクリス・フー氏も報告された所得水準を超える高価な物品を購入した記録があると明らかにした。また、FBIは2018年に在ニューヨーク中国総領事館がサン被告に送った手紙を押収したが、その中には「あなたの友情と親切な支援を常に大切に思う」という文言が含まれていたと伝えられている。
検察は、サン被告がニューヨーク州知事室の副首席秘書官やアジア系米国人担当局長などの職位を利用して、中国側の要求を反映させた経歴があると主張している。ここには、ニューヨーク州知事たちが台湾の関係者に会うことを妨げたという疑いも含まれている。しかし、サン被告と夫のフー被告は賄賂、詐欺、資金洗浄の疑いをすべて否定しており、中国政府の秘密工作員という疑惑も強く否定している。裁判は12月中旬まで続く予定だ。














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