
米国のドナルド・トランプ大統領は、軍人と情報要員が不当な命令に従うべきでないとのメッセージを発した民主党議員に対し、処刑に言及しながら怒りを爆発させた。Newsisの報道によると、トランプ大統領は20日(現地時間)のソーシャル・メディア「トゥルース・ソーシャル」に関連報道を共有した後、「これは本当に悪質で、我が国にとって危険なことだ。彼らの発言を見過ごすわけにはいかない。反逆者の反逆行為だ」と書き込んだという。その後すぐに追加の投稿で「反逆的行為であり、死をもって罰せられるべきだ」と述べた。
ワシントン・エグザミナーによると、民主党議員6名は最近の動画メッセージで、軍人と情報要員が違法だと判断した命令は拒否すべきだと呼びかけたという。彼らはマーク・ケリー上院議員(アリゾナ州)、エリッサ・スロトキン上院議員(ミシガン州)、ジェイソン・クロウ下院議員(コロラド州)、マギー・グッドランダー下院議員(ニューハンプシャー州)、クリストファー・デルジオ下院議員(ペンシルベニア州)・クリシー・フーラハン下院議員(ペンシルベニア州)で、全員が軍または情報機関での経歴を持つ人物だ。
ケリー議員は「我々の法律は明確だ。違法な命令は拒否できる」と述べた。デルジオ議員はさらに踏み込んで「違法な命令は必ず拒否しなければならない」と主張した。これに対し、トランプ大統領の支持者の一部がオンライン上で激しく反発した。トランプ大統領は一部の過激な反応を自身のSNSで直接共有し、反発の世論を煽った。彼は「なぜ反逆罪で逮捕されないのか」、「ジョージ・ワシントン前大統領なら、彼らを絞首刑にしただろう」、「全員起訴しろ」などと述べだ。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官はこの日のホワイトハウス定例ブリーフィングで、トランプ大統領は民主党議員を処刑したがるのかという記者の質問に「そうではない」と答えた。そして、メディアがトランプ大統領の反応の理由ではなく、反応自体にのみ注目していると批判した。彼女は民主党議員のメッセージが「トランプ大統領の合法的な命令を拒否するよう煽っている」と主張した。トランプ大統領が処刑に言及したことが、これまで批判してきた政治的暴力を煽ったのではないかという指摘に対しては「なぜ議員たちが暴力を助長し、扇動していることについては話さないのか」と答えを避けた。
一方、民主党はトランプ大統領のSNSが議員たちの安全を脅かすと非難した。下院民主党指導部はこの日の声明で「トランプ大統領は誰かを殺す前にこの不安定なSNSを即座に削除し、暴力的な発言を撤回すべきだ」とし、米国議会警察と安全対策を協議したと明らかにした。
この民主党議員たちの命令拒否メッセージは、トランプ政権が主要都市に治安を理由に軍を派兵したことと直接関連がある。民主党は米国領土内の軍隊配置の合法性に疑問を呈し、下級裁判所の判事たちも州兵の都市派兵を一時的に禁止する判決を下した。















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