核なしでも戦略的抑止力を確保した韓国

最近、台湾海峡を巡る中国と日本の対立が最高潮に達する中、韓国もまたこの緊張の余波を免れていない。中国は韓国による原子力潜水艦の開発に露骨な懸念を示し、台湾問題に介入しないよう強く警告している。
しかし軍事専門家らは、中国にとって台湾問題以上に韓国との全面戦争を踏み切れなくさせる、より致命的な”アキレス腱”が存在すると分析している。
それは中国最大の弱点である東部沿岸の脆弱性と内陸の核心施設である。中国は核保有国であるものの、核兵器を使用した瞬間、国際社会からの徹底的な報復を免れることはできない。しかし韓国は、通常兵器のみでも回復不可能な水準の戦略的損失を与える能力を確保した。

まず、韓国の高威力弾道ミサイルが射程圏内に収める「三峡ダム」がある。このダムが破壊された場合、数千万人の被災者と数兆ドルの経済損失が発生し、これは核攻撃以上の国家的災難を招く。三峡ダムは中国のエネルギーと安保を握っており、韓国の通常戦力による抑止力を最大化する核心目標である。
ここに東部沿岸の戦略的脆弱性が加わる。中国人口の94%と国家経済を担う主要都市がすべてこの東側沿岸部に密集しているためだ。このような沿岸を精密打撃した場合、実に1億人に達する人口が直接被害を受けるという分析もあるが、これは極端なシナリオと評価されている。
より確実な脅威は、中国が保有する58基の原子力発電所もすべてこの海岸線に集中している点である。もし中国が核を使用するほどの極端な状況で、韓国が共倒れを覚悟してこれらの原発を狙えば、中国は国家が分裂し、再起そのものが不可能な破局を迎えることになる。
ここに韓国が1週間で数百万発以上の砲弾を注ぎ込める世界最高水準の砲兵能力と原子力潜水艦戦力まで保有している点が、中国の迎撃可能性をさらに困難にしている。結局、三峡ダムと沿岸密集という地理的・経済的脆弱性が複合的に作用し、中国が韓国に対して容易に武力を行使できない根本的な理由として機能しているという分析である。














コメント0