
モルドバ当局は29日(現地時間)、ロシア軍の無人機(ドローン)2機が自国の領空に侵入し、航空機の運航に深刻な脅威をもたらしたと発表した。Newsisの報道によると、CNNとAFP通信はこのように伝え、ロシアのドローンによるモルドバ領空侵入は最近9日間で3回目も発生したと指摘したという。
モルドバ内務省は声明を通じ、ドローン2機がロシアから発進した事実を確認し、モルドバ領空を飛行した後、ウクライナ領土に入ったと説明した。状況発生直後、モルドバ民間航空当局は安全措置として前日の午後10時43分から11時53分(日本時間・29日の午前5時43分から6時53分)まで1時間10分の間、領空を閉鎖した。
当局はこの事件を「ウクライナ戦争の状況下で発生した脅威的行為であり、民間航空および国民の生命に危険をもたらす違法で危険な行動」と批判した。これに先立ち、モルドバは11月20日と今週初めにも類似のドローン侵入事例を提起していた。モルドバのマイア・サンドゥ大統領は、2030年までモルドバの欧州連合(EU)加入を推進することを公言し、ロシアのウクライナ侵攻を強く非難してきた。また、サンドゥ大統領はロシアがモルドバを不安定化させようとしていると公然と批判した。
モルドバ外務省は繰り返される領空侵入に関連してモルドバ駐在ロシア大使のオレグ・オゼロフ氏を何度も呼び出して抗議した。しかし、オゼロフ大使はモルドバ外務省の建物前に展示されたドローンが実際の侵入に使用されたかどうかについて「確信できない」と反論し、むしろ両国関係の悪化を狙った意図的な操作の可能性を示唆した。
サンドゥ大統領が政権を握った2020年からモルドバとロシアの関係は急速に悪化し、ロシアはモルドバ政府が反ロシア感情を助長し、非友好的な行動をとっていると不満を表明している。一方、モルドバ議会は今週、首都キシナウに位置するロシア文化センターの閉鎖命令を出した。議会はロシア文化センターが国家安全保障に脅威をもたらす可能性のある政治的主張を拡散する恐れがあると判断した。















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