
トランプ米大統領は1日(現地時間)、イスラエルによる対シリア攻撃に関して警告を発した。
同日、トランプ大統領は自身のSNSで「イスラエルがシリアと強力かつ真剣な対話を維持することが非常に重要だ」と強調した。その上で「シリアが繁栄する国家に発展することを妨げるような事態があってはならない」と述べた。また「アメリカはシリアでの努力と決意によって築かれた成果に非常に満足している」とし「シリア政府が真に繁栄する国家を建設するための計画を実行できるよう支援する」と記した。
トランプ大統領の発言はイスラエル軍が先月28日、シリア南部の村を攻撃し、住民との間で戦闘が発生したことへの反応とみられる。紛争監視団体のシリア人権監視団(SOHR)によると、イスラエル軍の攻撃で少なくとも13人が死亡、20人以上が負傷したという。
先月10日、トランプ大統領はホワイトハウスでシリアのシャラア暫定大統領と首脳会談を行い、シリアの再建事業を促進するため、「シーザー・シリア民間人保護法」(シーザー法)に基づく制裁の適用を180日間猶予することを決定した。シリア大統領がワシントンD.C.のホワイトハウスを訪問するのは、1946年の建国以来初めてのことだった。
シャラア大統領は、イスラム過激派組織アルカイダとの関係があった人物で、数年間イラクの米軍刑務所に収監されていたことでも注目を集めた。
トランプ大統領のシリア包容政策は、中東地域における親米陣営を強化し、イランの孤立を深める狙いがあるとみられる。この状況の中で、イスラエルが現在占領中のシリア南部からの撤退を拒むだけでなく、シリアとの軍事的衝突を続けていることに、米国が不快感を示したと解釈されている。
一方トランプ大統領の投稿直後、イスラエルの首相官邸は声明を発表し「ネタニヤフ首相は今晩、トランプ大統領と電話会談を行った」と明らかにした。続けて「両首脳はハマスの武装解除やガザ地区の非武装化の重要性と義務を確認し、平和協定の拡大策について議論した」と述べ「トランプ大統領が近く行われるホワイトハウス会談にネタニヤフ首相を招待した」と伝えた。













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