
政府は、半導体の核心素材である「フォトレジスト」の対中国輸出を事実上中断したという疑惑を全面否定した。
ロイター通信によると、木原稔官房長官は3日、首相官邸で記者会見を開き、関連質問に対し「韓国メディアで報じられたようなフォトレジストに関する貿易管理の変更は行われていないと認識している」と答えたという。木原長官は個別の貿易管理対応については言及せず、詳細な説明は避けた。
フォトレジストは半導体ウェハー上に微細回路を描く露光工程に使用される感光性化学素材であり、安定供給が途絶えると半導体生産ライン自体が停止する可能性がある重要品目である。
これに先立ち、韓国メディアは日本がフォトレジストの対中国輸出を事実上中断し、中国の半導体製造業者の生産に支障が出る可能性があると報じていた。
国内企業は世界のフォトレジスト市場の70%以上を占めており、特に7ナノメートル以下の超微細プロセスに不可欠な極端紫外線(EUV)用フォトレジストは、日本が約95%を供給する独占的な構造に近い。
中国は主力半導体生産に使用する二フッ化クリプトンとフッ化アルゴン・フォトレジストの90%以上を日本から輸入している。2021年に信越化学が生産問題で中国の中芯国際集成電路製造(SMIC)への供給を中断した際、SMICの生産効率が20%低下したとされる。













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