
ウラジーミル・プーチン露大統領が2日(現地時間)、ロシア・ウクライナ戦争の「終戦案」を携えてモスクワを訪れたドナルド・トランプ米大統領の特使を、約1時間待たせた末に面会していたことが分かった。
ニューシスがCNNやロシアメディアEADailyの報道を引用して伝えたところによると、プーチン大統領は同日午後5時ごろ、モスクワのクレムリンで、スティーブ・ウィトコフ米ホワイトハウス特使と、トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏と会談する予定だった。
しかし、その直前に出席していた投資フォーラムでの基調講演が長引き、終了したのは予定時刻を「ほぼ1時間過ぎた」タイミングだったという。CNNによれば、米代表団はクレムリン内でおよそ1時間待機した後、ようやくプーチン大統領との会談に臨んだ。
CNNは、プーチン大統領を含むロシア指導部が、会談前に相手側を長時間待たせる手法を、交渉で主導権を握るための外交戦術として繰り返し用いてきたと指摘している。今回の会談は約5時間にわたって行われたものの、ウクライナの領土支配をめぐる核心争点では妥協点を見いだせなかったと報じられた。
プーチン大統領は、今年3月13日に米ウクライナ両国が合意した「30日間の一時停戦案」について協議するため、ウィトコフ特使がモスクワを訪れた際にも、少なくとも8時間待たせたと英スカイニュースなどが伝えている。
これに対し、トランプ大統領は翌日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿でこうした報道を「偽ニュースだ」と否定した。ウィトコフ特使はプーチン大統領との会談に先立ち、別のロシア高官らと協議しており、会合自体は時間を要したものの「非常に生産的だった」と説明した。そのうえで、「9時間も待たされた事実はなく、そもそも『待たされた』という状況ではなかった」と主張した。














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