
ビットコインは今年初めて米国の株式市場と反対方向に動き、10年ぶりの「年間デカップリング(脱同調化)」を記録する見通しだ。6日(現地時間)のブルームバーグの集計によると、S&P500指数は2025年に入って16%以上上昇した一方、ビットコインは3%下落したという。株式が上昇しビットコインが下落した年は2014年以来初めてだ。
今年初め、ビットコインは12万6,000ドル(約1,952万3,092円)を突破し史上最高値を更新したが、数十億ドルの強制清算と個人投資家の需要急落が重なり、2か月間で急落した。ビットコインはこれまでリスク資産と連動する傾向が強かった。パンデミック期間中は超低金利環境の中で株式・暗号資産・投機的資産が連動してラリーを展開したこともあった。
しかし、今年に入ってビットコインは成長株中心の「リスクオン」の流れとは別に動いている。AIテーマ株が急騰し、企業の設備投資が拡大する中、金・銀価格は史上最高値近くまで急騰した。市場心理も急速に萎縮している。ビットコインETFへの資金流入の速度は減少し、ビットコインの日次連続上昇日数などの主要指標も弱気信号を示している。今年ビットコインが新高値を更新した期間中の日次高値連続記録はわずか3日で、歴代最低水準だ。
一方、FRNTファイナンシャルのステファン・ウーレットCEOは「今回の弱気はビットコインがこれまで他の資産よりもはるかに先行していたためだ」とし、短期的な調整と解釈した。彼は「2年基準でビットコインは依然としてS&P500を大きく上回っており、これは米トランプ政権の親暗号資産政策の効果のおかげだ」と説明した。また「今年初めまでの12か月基準の収益率はビットコインが圧倒的に高かったため、今の後退は単に高値後の自然な調整である可能性がある」と付け加えた。













コメント0