
エマニュエル・マクロン仏大統領が中国への国賓訪問を終えた直後、中国に対し高関税の導入を示唆した。
AFP通信によると、マクロン大統領は7日(現地時間)付の仏経済紙「レゼコー」とのインタビューで、中国側に対し、欧州連合(EU)に対する巨額の貿易黒字を縮小するための措置を取るよう求めた。
大統領は「もし中国が応じなければ、欧州側は今後数か月のうちに強力な措置を取らざるを得ないと伝えた」と述べ、その一例として「中国製品への関税」を挙げ、米国が中国に科してきた措置にならう可能性に言及した。
レゼコーによれば、2024年のEUの対中貿易赤字は3,000億ユーロ(約54兆円)規模に達すると見込まれている。
27か国のEU加盟国は、関税などの通商政策をそれぞれ独自に決めることはできず、行政執行機関にあたる欧州委員会が一元的に担っている。
マクロン大統領は、対中貿易赤字の是正をめぐり、EU全体として受け入れ可能な合意を取りまとめるのは容易ではないと認めたうえで、加盟国の中で最大の経済規模を持つドイツについて「まだ我々の立場と完全には一致していない」と述べ、ドイツの慎重姿勢にも言及した。















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