
ベネズエラ政府は6日(現地時間)、ニコラス・マドゥロ大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が電話会談を行い、世界の地政学的情勢やカリブ海での最近の外国軍派遣問題について協議したと発表した。
ベネズエラ外務省のイバン・エドゥアルド・ヒル・ピント外相は声明で、「電話会談の中でエルドアン大統領がベネズエラが直面している最近の軍事的脅威に深い懸念を示し、カリブ海の平和と安定を損なう外国(米国)軍の派遣など、さまざまな挑発行為にも言及した」と明らかにした。
声明はまた、両国首脳が地球規模の地政学的課題について意見を交換し、最近の国際情勢が平和を損ない人類の未来を脅かす方向へと進んでいる点で認識を共有したと伝えている。
マドゥロ大統領は、最近のカリブ海での米軍による一連の行動について「違法で不均衡、不要で、無駄な攻撃だ」と非難し、ベネズエラとして今後も平和の確保に向け努力を続ける姿勢を強調した。そのうえでトルコ政府との協力を提案し、両国の連携によって今後約30億ドル(約4,600億円)の貿易額達成に向け前進していくと述べた。
ベネズエラ政府によれば、両首脳は今回の会談でカラカス―イスタンブール間の直行便復活の重要性を確認し、これにより「数千人の観光客や投資家の往来を保証する」との考えで一致したという。
トルコ政府は先月末、米国連邦航空局(FAA)がベネズエラ領空およびカリブ海南部上空の飛行リスクに関して深刻な警告を出したことを受け、ターキッシュエアラインズによるベネズエラ便の運航を停止した。
マドゥロ大統領は今回の会談でこうした制限の解除を求めるとともに、エルドアン大統領に対し、2026年に開催される第5回共同協力委員会会合に出席するためベネズエラを訪問するよう招待した。













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