FOMCの金利決定前にパウエル議長を批判「金利を下げるべき」

ドナルド・トランプ米大統領が、次期連邦準備制度(FRB)議長の選任について、利下げを支持する人物を起用すると明らかにした。
トランプ大統領は9日(現地時間)に公開された米政治専門メディア・ポリティコのインタビューで「即時の利下げが次期議長指名の判断基準か」と問われ「そのとおりだ」と答えた。
続けて、現職のジェローム・パウエル議長を批判し「この男も金利を下げるべきだ。しかし彼は賢くもなく、私を嫌っている」と述べた。
さらに「パウエル議長がトランプを嫌う理由は、私が彼の仕事ぶりを厳しく批判したからだ。我々は金利を巡って争っている」と付け加えた。
トランプ大統領の今回の発言は、年内最後となる連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、FRBに対する利下げ圧力を強めたものと受け止められている。FRBはこの日から10日まで定例会議を開く予定だ。
パウエル議長の任期は来年5月までだが、トランプ大統領は来年初めにも早々に後任を指名する見通しだ。今年、パウエル議長が大幅利下げ要求を受け入れなかったことから、次期議長を通じて影響力を弱める狙いがあるとみられる。
米財務省はすでに候補者の選考手続きを終えたとされ、あとはトランプ大統領の発表を待つだけの状況と伝えられている。
トランプ大統領は2日の閣僚会議で候補が1人に絞られたと述べ、ケビン・ハセット米国家経済会議(NEC)委員長を指し「潜在的なFRB議長だ」と紹介した。
一方、トランプ大統領はポリティコとのインタビューでも中国と「素晴らしい合意」を結んだとし、日本、韓国、インドネシアなどとの協議を通じて数兆ドルが米国にもたらされていると強調した。そのうえで、こうした国々が過去に米国を搾取してきたとの主張を繰り返した。
トランプ大統領は「我々は今、これらの国々を通じて莫大な金を得ている。過去にはこれらすべての国が我々を搾取していた」と述べた。














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