
中国が13ヶ月連続で金保有量を増やし、外貨準備高に対する金の比率が史上初めて9%台に突入した。中国証券時報は今月8日、今年に入って国際金価格が50回以上史上最高値を更新し、累積収益率が60%を超えたと報じ、金価格の上昇傾向は来年も続くと予測した。
中国中央銀行の中国人民銀行は今月7日、公式外貨準備資産を公開し、11月末時点での金保有量が7,412万オンス(約2101.27t)で、前月比3万オンス(約850㎏)増加したと発表した。これは、昨年末の中国の金保有量7,329万オンスと比較して83万オンス(約23.53t)増加した数値だ。全体の外貨保有に対する金の比率も、昨年12月の5.97%から11月の9.28%に大幅に上昇した。この比率は、2020年1月の3.19%と比較して大きく上昇したが、世界平均(約15%)と比較すると依然として低い水準だ。中国は、2022年にロシア・ウクライナ戦争が勃発して以来、ドル資産への依存度を低下させ、準備資産の安定性を強化する観点から金保有量を急速に増やし始めた。

中国の投資銀行である中国国際金融股份有限公司(CICC)は先月30日、金価格の長期上昇傾向が続くと予測する報告書を発表した。報告書は「2022年以降、地政学や脱ドル化、米国の負債増加などの影響で金価格が上昇し続けている」とし、「需要面では、中央銀行の金購入が金需要の主要な源泉となっている」と分析。さらに「しかし、金価格が上昇し続ける中、一部の中央銀行は資産配分において金の保有資産に対する比率が目標を超え、短期的に金保有量を減らす現象が見られた」としながらも、「全体的に世界の中央銀行の金保有比率はまだ上昇の余地がある」と判断した。
金価格の推移を見ると、国際金価格は今年初めにオンス当たり2,650ドル(約41万3,957円)でスタートし、10月には4,400ドル(約68万7,325円)まで上昇した。現在は4,000ドル(約62万5,017円)以上を維持している。
ワールド・ゴールド・カウンシルは、2026年にも金価格の上昇を予測した。世界経済の成長が鈍化し、金利がさらに低下する場合、金価格がわずかに上昇するという分析だ。中国証券時報は今月8日、国際投資機関を引用して来年度の金価格目標をオンス当たり4,500ドル(約70万3,144円)から5,000ドル(約78万1,299円)の間と予測した。長期的には、世界の多極化と再編により金が恩恵を受け、世界の中央銀行は外貨保有に対する金保有比率を引き続き増やすと見込んでいる。














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