「男児優先」が深刻なベトナムで、政府が性比の不均衡を是正するために関連政策の改正開始

「VnExpress」などベトナムの現地メディアは、ベトナム政府は125兆ドン(約7,400億円)規模の健康・人口プログラム政策を発表したと報じた。
このプログラムは出生性比(女児100人当たりの男児数)を2030年までに109人未満、2035年までに107人未満に下げることを目標としている。
最近のベトナムの出生性比は自然性比(104〜106人)を大きく上回っている。昨年の全国平均は111.4人だった。不均衡は北部地域でより深刻だ。首都ハノイの性比は118.1人で、バクニン省・フンイエン省・タイグエン省など一部地域では120人を超えている。
性比の不均衡は儒教文化により「息子を通じて家系を継ぐ」という男児優先思想が根付いていることが原因とされている。ベトナムは女性の社会進出が活発な国だが、家庭内の認識は過去の慣行から大差がないとされている。
人口総局コミュニケーション教育部前副局長のマイ・スアン・フオン博士は「儒教思想が依然として支配的だ。家系を継ぐために息子を産まなければならないという圧力が今でもある」と説明した。
ベトナム政府は現状を国家の重大危機と見なし、アメとムチを同時に使うことにした。まず、医師が胎児の性別を知らせる行為、性別を選択するための施術への処罰が強化される。性別を公開した医師の免許を剥奪し、施術行為に対する行政罰金を現行3,000万ドン(約17万7,500円)から最大1億ドン(約59万2,000円)に引き上げる案を検討している。

「娘を産むことを奨励する政策」も本格的に推進中だ。ベトナム保健省は農村や低所得層で娘だけの家庭に現金または生活必需品を支援する予定だ。ハイフォン市・ハウザン省・バクリエウ省など一部地方自治体では試験的に実施されており、効果があったという。
ベトナム保健省人口庁のホアン・ティ・トム副局長は「この傾向が続けば2034年には15〜49歳の男性が女性より150万人多くなるだろう」と述べた。














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