ジョン・F・ケネディの外孫、ジャック・シュロスバーグ氏
来年11月、ニューヨーク州の連邦下院議員選に出馬予定

今なお多くのアメリカ人に愛されているジョン・F・ケネディ元大統領の孫、ジャック・シュロスバーグ氏が連邦下院議員選に挑戦すると、11日(現地時間)明らかにした。ケネディ元大統領の直系の孫が選挙に出馬するのは今回が初めてとなる。
シュロスバーグ氏はこの日、インスタグラムに投稿した動画で「国はあらゆるレベルで危機に直面しており、転換点に立っている」と述べ「ある危険な人物が市民の権利を奪い、批判の声を封じている」と指摘した。これは事実上、ドナルド・トランプ大統領への批判を伴う出馬表明と見られる。さらにニューヨーク・タイムズに対しては「この新たな政治時代に効果的に立ち向かえる人物がニューヨークには必要だ」と出馬の理由を明かした。
今年32歳のシュロスバーグ氏は、ケネディ元大統領の娘キャロライン・ケネディの末息子である。来年11月に行われる中間選挙では、ニューヨーク第12選挙区で民主党のジェリー・ナドラー下院議員が引退するため、その議席に挑戦する。まず来年6月の民主党予備選を勝ち抜く必要があり、現在はマイカ・ラッシャー下院議員やアレックス・ボアーズ下院議員らが競争相手となっている。
シュロスバーグ氏はイェール大学を卒業後、ハーバード大学で博士号を取得した。「ニューヨーク・タイムズ」によれば、職歴は米国務省での短期間の勤務と、昨年の大統領選時にある雑誌社で働いた経験のみで、ニューヨーク市長に当選したゾーラン・マムダニ氏ほどの社会経験はない。ただしシュロスバーグ氏は「TikTok」で約83万人、「X」で約17万2千人のフォロワーを抱え、若い世代らしくセンスのある動画を投稿して人気を集めている。いとこの現保健長官のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏に対しては批判的な立場を取っている。
シュロスバーグ氏が属するケネディ家はアメリカの政治名門で、家族に悲劇的な事件が多発することから「ケネディ家の呪い」とも呼ばれる。ジョン・F・ケネディ元大統領の弟であるロバート・F・ケネディ元司法長官は1968年に暗殺され、ジョン・F・ケネディ・ジュニア氏は1999年に小型機事故で亡くなるなど、不幸が絶えなかった。














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