
米国のドナルド・トランプ大統領が息子に殺害されたとされる有名映画監督ロブ・ライナー夫妻について嘲笑と解釈される可能性のある立場を明らかにした。Newsisの報道によると、トランプ大統領は15日(現地時間)、ソーシャル・メディアの「トゥルース・ソーシャル」に「報道によれば、これ(殺害)は彼がいわゆる『トランプ錯乱症候群(TDS)』と呼ばれる不治の病にかかり、他の人々に怒りを引き起こしたためだ」と記したという。
続けて「彼はトランプ大統領に対する激しい執着で人々を狂わせた人物として知られており、トランプ政権がすべての期待を超えて前例のない米国の黄金時代をもたらすと、彼の偏執症が新たな頂点に達した」と付け加えた。ライナー監督は10月のメディアインタビューで「この国が完全な独裁国家になり、民主主義が完全に消えるまで1年しかない。彼(トランプ大統領)は(中間選挙で)下院を民主党に渡すだろう」と語るなど反トランプの姿勢を示しており、これを殺害と直接関連付けた形だ。CNBCはこれについて「トランプ大統領の主張を裏付ける証拠はなく、警察は犯行動機を明らかにしていない」と指摘した。
共和党内からもトランプ大統領を批判するメッセージが出た。共和党のトーマス・マッシー下院議員(ケンタッキー州)は「ライナー監督にどんな感情を抱いていたとしても、残酷に殺害された人に対するこのような不適切で無礼な発言は容認できない」と指摘した。最近トランプ大統領と決別した共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)も「これは政敵の問題ではなく、家族の悲劇だ」と述べた。
これに先立ち、米ロサンゼルス(LA)捜査当局によると、ライナー監督と妻ミシェル・ライナー氏は14日の午後、自宅で遺体で発見されたという。殺人容疑をかけられている容疑者の息子ニック・ライナー氏はLA市警察に逮捕され、拘束された。ライナー監督は『スタンド・バイ・ミー』、『恋人たちの予感』、『ミザリー』、『ア・フュー・グッドメン』、『最高の人生の見つけ方』など1980年代から1990年代にかけて多くの名作を残した。














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