
米国のドナルド・トランプ大統領が映画監督のロブ・ライナー夫妻の殺害について「自業自得」と発言し、逆風を招いているとAP通信が15日(現地時間)に報じた。トランプ大統領はこの日、SNSの「トゥルース・ソーシャル」で「ライナー監督は他者の怒りを引き起こす人間だ。だから死んだのだ」とし、「彼は『トランプ錯乱症候群』という病気を患っていた。私に対する彼の執着は巨大で頑固だった」と皮肉った。
ライナー監督は『プリンセス・ブライド・ストーリー』、『恋人たちの予感』、『ミザリー』など数多くのヒット作を手掛けた著名な映画監督だ。ハリウッドの代表的な反トランプ人物でもあったライナー監督は生前、トランプ大統領に対して「人種主義者・幼稚な人間・愚か者」などの言葉を用い、容赦ない批判を浴びせていた。
前日、彼と妻はロサンゼルスの高級住宅街の自宅で遺体で発見され、警察はこの夫妻の息子ニック・ライナー氏(32)を有力な容疑者として逮捕した。彼らの死についてトランプ大統領が嘲笑混じりのSNS投稿をしたところ、メディアはもちろん、共和党内部からも批判の声が上がっている。
米CNNは「右翼活動家のチャーリー・カーク氏が死亡した際、トランプ大統領は死を嘲笑しないよう警告した」とし、「今は立場が完全に逆転した。誰かの悲劇的な死について嘲笑しないようにと言ったのはトランプ大統領本人だ」と指摘した。
共和党所属のトーマス・マッシー下院議員(ケンタッキー州)も「残酷に殺害された人に対してこのような発言は不適切だ」とし、「共和党の同僚議員やホワイトハウスの職員はトランプ大統領が怖いからといって無視するのか?」と述べた。同じく共和党のドン・ベーコン下院議員(ネブラスカ州)は「酔っ払いのような発言を大統領がした。大統領経験者らしい言葉を使うべきだ」と声を上げた。














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