
中国が自国で設計・建造した初の国産航空母艦「山東」が完全運用能力(FOC)を獲得したことが明らかになった。
中国中央テレビ(CCTV)は17日、山東は就役以降、航空支援体制の継続的な高度化や実戦を想定した外洋訓練、さらに2個空母打撃群による協同作戦の検証を重ね、完全な作戦能力を構築したと伝えた。その過程で複数の中核的な技術課題を克服したという。
山東は全長約300メートル、排水量約6万トンの通常動力型航空母艦で、2017年4月26日に大連造船所で進水し、2019年12月17日に正式に中国海軍に引き渡された。
中国の軍事専門家ウェイ・ドンシュー氏は「山東の建造は中国が独自の航空母艦開発の道を本格的に歩み始めたことを意味する」とし「設計・建造の過程で蓄積された経験は、現在開発が進められている次世代空母『福建』の確固たる技術的基盤となった」と指摘した。
山東は中国初の空母「遼寧」に続く2隻目の航空母艦であり、中国初の国産空母として戦略的な意義は大きい。今回の完全運用能力獲得は中国の空母打撃群の編成や外洋作戦能力の強化において、重要な節目と受け止められている。















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