
フィンランドでアジア人を侮辱する行為とされる「つり目」のジェスチャーを巡る論争が拡大する中、ペッテリ・オルポ・フィンランド首相が日本、韓国、中国に対して謝罪したと米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が17日(現地時間)に報じた。
Newsisの報道によると、ここ数日の間にフィンランド最大の反移民政党に所属する国会議員2人を含む計3人の議員が、目尻を引っ張るジェスチャーをした写真をソーシャルメディアに投稿した。先週に同様のジェスチャーを取ったとして「ミス・フィンランド」の資格を剝奪された出来事に抗議する意図があったとみられている。
これを受け、オルポ首相は17日、在中国フィンランド大使館がソーシャルメディアに掲載した中国語の声明で「一部の国会議員が最近投稿した侮辱的な内容について、心から謝罪する。これは平等と包摂を重んじるフィンランドの価値観を反映したものではない」と表明した。
在日本フィンランド大使館と在韓国フィンランド大使館も同様の声明をソーシャルメディアで共有した。
今回の論争は今月初め、ミス・ユニバース大会に出場したフィンランド代表のサラ・ジャフチェ氏が目尻を斜めに引き上げるポーズを取った写真がソーシャルメディア上で拡散したことをきっかけに始まった。
サラ・ジャフチェ氏は先週インスタグラムに声明を投稿し「人々やその背景、違いを尊重することは私にとって最も大切なことの一つだ」とし「自分の行動に責任を持ち、この出来事から学ぶ」と謝罪した。
その後、ミス・フィンランド組織委員会はサラ・ジャフチェ氏の行為について「侮辱的で有害であり、大会の価値観と完全に相反する」としてタイトルの剝奪を決定した。
これに対しオルポ首相の連立政権に参加するポピュリズム色の強い反移民政党「フィン人党」に所属する議員らが反発した。ユホ・エーロラ議員、カイサ・ガレデウ議員、さらにフィンランド選出のセバスティアン・ティンキュネン欧州議会議員がサラ・ジャフチェ氏の写真と似たジェスチャーの画像をソーシャルメディアに投稿した。
カイサ・ガレデウ議員は写真の説明文で、こめかみをマッサージしているだけだと主張し、ユホ・エーロラ議員とセバスティアン・ティンキュネン議員は、サラ・ジャフチェ氏を支持する趣旨の書き込みを添えた。
その後、ユホ・エーロラ議員は謝罪し、朝日新聞の取材に対し「私の写真がアジアの人々を傷つけたことについて深くおわびする」と述べた。一方、カイサ・ガレデウ議員はフィンランドのタブロイド紙イルタレフティのインタビューで謝罪を拒否した。セバスティアン・ティンキュネン議員はインスタグラムで中国を批判し、サラ・ジャフチェ氏に対する「キャンセル」を拒否したのは正しい判断だったと主張した。
オルポ首相はこれらの投稿について「幼稚で愚かだ」と厳しく非難した。
首相の非難と謝罪にもかかわらず、論争は収束していない。フィンランドの公共放送YLEはこの問題を協議するため、当該議員が所属する政党が木曜日に会合を開く予定だと報じている。















コメント2
KKK
Japanese people don't have slant eyes, so there's no need to apologize.
KKK
日本人はつり目じゃないよ。 Japanese people don't have slant eyes, so there's no need to apologize.