
ドイツは自国が保有するロシアの凍結資産をウクライナ支援に使用する計画だとdpa通信が18日(現地時間)に報じた。Newsisの報道によると、同通信は外交筋の情報として、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相がベルギーの要求を受け入れたと伝えたという。
ベルギーのブリュッセルでは欧州連合(EU)首脳会議が同日から19日までの2日間開催される。会議ではロシア資産を担保にウクライナに最大2,100億ユーロ(約38兆3,517億円)を支援する「賠償貸付」計画について議論される見通しだ。ほぼ全額に近い1,850億ユーロ(約33兆7,860億円)は、ベルギーの証券集中保管機関(CSD)「ユーロクリア」にある。このためベルギーはロシアの報復を自国が被る可能性を懸念し、賠償貸付に反対している。
ベルギーは自国がロシアの潜在的な報復措置の唯一の対象になるリスクを回避するため、EUの全加盟国が資金調達計画に参加するよう要求してきた。したがって今回のドイツの決定は、ベルギーの懸念を幾分和らげるためのものと解釈される。ただしドイツにあるロシアの凍結資産は約300万ユーロ(約5億4,796万円)で、比較的規模が小さいとされる。正確な規模はドイツ政府が公表していない。
通信によるとロシアの凍結資産はベルギーとドイツの他にもフランス、スウェーデン、キプロス、ルクセンブルクなどにあるという。使用可能な資金の大部分はフランスが保有している。

















コメント0