ザポリージャでのロシア空爆、子供1人を含む26人負傷

ウクライナは北東部の戦略的拠点、ハルキウ州クプヤンシクの約90%を制圧したと、17日(現地時間)に発表した。
「ロイター通信」によると、オレクサンドル・シルスキー・ウクライナ軍総司令官は同日、SNSを通じて「積極的な捜索・攻撃作戦によりクプヤンシクでロシア軍を撃退し、ほぼ90%を掌握した」と述べた。
鉄道の要衝であるクプヤンシクは、ロシアが先月下旬に占領したと主張していた地域で、ウクライナは先週、その一部を奪還したと発表している。
ドナルド・トランプ米大統領が仲介する停戦交渉で領土譲歩の圧力を受けているウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領は、先週クプヤンシクの入り口を直接訪れ、奪還を祝う映像を投稿した。
一方、アンドレイ・ベロウソフ・ロシア国防相は同日、テレビ中継された軍事会議で、ウクライナ軍がクプヤンシクで反撃を試みたものの失敗したと主張した。また、ロシア軍はウクライナ領土の約19%を支配していると述べた。ベロウソフ国防相は、今年に入って昨年より約33%多くの土地を占領し、空爆によりウクライナの発電能力を半減させたとも主張した。
ウクライナもロシアのエネルギー施設への攻撃を続けている。
「ブルームバーグ通信」によると、ウクライナ軍総参謀部は14日(現地時間)、ロシアのルクオイルが操業するカスピ海のガス田をドローンで空爆し、一部の生産が中断されたと発表した。これに先立ち、ルクオイルのカスピ海北部にある別のガス田2か所もドローンによる空爆を受けていた。

ロシアはウクライナ全土への空爆を続けている。
「AFP通信」と「キーウ・ポスト(KyivPost)」は、16日から17日の夜間にかけてのロシアの空爆で、オデーサやドネツク、ザポリージャなどの各地で20人以上が負傷したと、各地域当局の発表を引用して報じた。
イヴァン・フェドロフ・ザポリージャ州知事は「ロシアが発射した誘導空中爆弾により、高層アパートやインフラ、教育機関が破壊され、子ども1人を含む26人が負傷した」と述べた。
また、オデーサ州では交通インフラが損傷し、ハルキウ州では民家が破壊され、50代の男性が負傷した。ドネツク州では、火災現場に出動して対応中だった消防隊員4人がドローンによる空爆を受けて負傷した。

















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