現金準備高を約3,400億円に拡大
ビットコインの大量保有戦略で知られる米ストラテジーが先週、株式売却を通じて約7億4,800万ドル(約1,169億6,915万2,129円)の現金を新たに確保したと、米デジタル資産メディアのコインデスクが22日(現地時間)、報じた。

ストラテジーは市場価格で株式を発行・売却するアット・ザ・マーケット・オファリング(ATM)プログラムを通じ、普通株を段階的に売却することで現金準備を積み増した。この手法は株価や市場の流動性を見極めながら随時株式を売却するもので、一度に大量発行することによる市場への影響を抑える目的があるという。
これにより、ストラテジーの現金準備高は約21億9,000万ドル(約3,424億6,315万9,310円)規模に拡大した。
開示資料によると、ストラテジーは現在ビットコイン約67万1,268個を保有しているが、今回の期間中に新たなビットコインの購入は行われていない。ここ数週間続いていた積極的なデジタル資産の買い増しが一時停止した形だ。
ストラテジーは昨年12月初旬から中旬にかけて、約19億ドル(約2,971億1,295万1,288円)相当のビットコインを追加購入し、保有量を急速に増やしていた。
コインデスクはストラテジーの今回の判断について、短期的な防御戦略の色合いが強いと分析している。確保した現金は今後の市場変動への対応や財務の安定確保に充てられる可能性があり、追加のデジタル資産購入については、価格動向や市場環境を踏まえて再検討される可能性があるという。
ストラテジーの創業者兼会長のマイケル・セイラー氏は今回の現金確保について「ビットコイン戦略を変更したわけではない。十分な流動性を確保しつつ、長期的なビットコイン保有戦略を維持している」と述べた。
さらに「現金準備の拡大は市場の変動性が高まる中でも財務的な柔軟性を確保するための措置だ」と付け加えた。

















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