
ウラジーミル・プーチンロシア大統領が最近の演説でヨーロッパの指導者たちを「子豚ども」と呼んだ発言を巡り、様々な解釈が出たためクレムリンは「豚の手下ども」として公式翻訳を発表した。プーチン大統領は特定の個人ではなく、不特定多数の集団を指すと明らかにした。
22日(現地時間)「タス通信」の報道によると、プーチン大統領は17日、国防省幹部会議でウクライナの「特別軍事作戦」を開始した背景を説明し、「ヨーロッパの子豚どもがすぐにアメリカの対ロシア制裁に加担した」と述べた。
この発言は、侮蔑的な表現でヨーロッパの政治家たちを非難したものである。「ロシアがヨーロッパを攻撃する」というヨーロッパの懸念は虚偽の主張だと反論し、むしろ北大西洋条約機構(NATO)が防衛費を増やしロシア攻撃の準備をしていると批判している。
海外メディアは当時、プーチン大統領が使用したロシア語「ポドスヴィンキ」(подсвинки・子豚ども)を同じ意味の英語「little pigs」、「young pigs」などに翻訳した。ただし、プーチン大統領がヨーロッパの政治家たちを豚に例えた意味は不明だった。
ロシア国営放送の記者パベル・ザルービンは、自身のTelegramで外国の記者たちが子豚を翻訳するのに苦労していると紹介した。アメリカのCNNの記者は「この言葉が正確に何を意味するのか分からない」と愚痴をこぼしたという。

これについてプーチン大統領は、この言葉をどのような意味で使ったのか直接説明した。19日の年次記者会見でプーチン大統領は「子豚ども」の定義を問われ、「特定の個人を具体的に念頭に置いたものではない」と釈明した。
続けて「全体的な一団の人々を指している」とし、「不特定多数の集団を意味した」と述べた。
クレムリンは21日、公式の英語翻訳を発表した。プーチン大統領の17日の国防省演説の英語翻訳版でロシア語ポドスヴィンキは「豚の手下ども」(swine underlings)と表記された。19日の記者会見の録音英語翻訳版でも同じ翻訳が適用された。
これについてロシアの現地メディアは、ジョー・バイデン前大統領時代のアメリカの反ロシア路線に従い、ロシアの崩壊で利益を得ようとしたヨーロッパの指導者たちを指していると伝えた。
一方、ロシアではプーチン大統領が使用した言葉をヨーロッパを侮辱する表現として広く使おうとする動きも見られる。ロシア国営メディアグループ「ロシアの今日」のドミトリー・キセリョフ最高経営責任者(CEO)は「『ヨーロッパの豚ども』は今年の流行語になった」と言及した。

















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