
北海道のスキー場で中国製エスカレーターに腕が挟まれる事故に遭った5歳の男児が死亡したと28日、「NHK」や「北海道文化放送(UHB)」などが報じた。
事故は北海道小樽市にある朝里川温泉スキー場で、28日午前10時頃に発生した。
このスキー場では駐車場からゲレンデへ向かう区間に、動く歩道のように平らで傾斜のついたエスカレーターが設置されている。駐車場とゲレンデの距離が長く、高低差もあることから、約6年前に全長およそ60メートルの中国製エスカレーターが導入されたという。
当時、家族と共にスキー場を訪れていた5歳の男児は、母親と一緒にエスカレーターに乗っていたが降り口付近で転倒し、右腕がエスカレーターの隙間に挟まれたとみられている。
通報を受けて駆けつけた救急隊が事故発生から約40分後に男児を救出したものの、男児は意識不明の状態で病院に搬送され、その後死亡が確認された。
当該エスカレーターは毎秒約50センチの速度で稼働しており、乗降場所に常駐の係員はいなかったという。

スキー場側によると、このエスカレーターは最上部の降り口でスキー板や靴などが隙間に挟まった場合、自動的に停止する仕組みになっており当日朝の点検でも異常は確認されていなかったとしている。
スキー場の関係者は「これまでに利用客が転倒して骨折する事故はあったが、今回のように身体が挟まれる事故は初めてだ」と説明した。
毎年このスキー場を訪れているという札幌市在住の50代男性は「NHK」の取材に対し「エスカレーターは便利だが、時々転びそうになることもあり、注意していないと危険だと感じていた。今回の事故は本当に残念だ」と話した。
地元警察は当時の状況や設備の管理体制など、事故の詳しい原因について調査している。















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