トランプ・ネタニヤフ会談を前に警告メッセージ

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は27日(現地時間)、イランと西側諸国が「全面戦争の状態にある」との認識を示した。
「タイムズ・オブ・イスラエル」などによると、ペゼシュキアン大統領はアリー・ハーメネイー・イラン最高指導者の公式ウェブサイトに掲載されたインタビューで「我々は米国、イスラエル、欧州と全面的な対立状態にある」と述べ「彼らはイランを屈服させようとしている」と主張した。
イランはこれに先立ち、米国と核協議を進めていたが、今年6月にイスラエルの攻撃を受けた。両国の武力衝突は米国の関与により12日間で停戦に至ったものの、その後、英国、フランス、ドイツ主導で対イラン制裁が復活した。
ペゼシュキアン大統領は6月のイスラエルとの戦闘以降、イラン軍は一層強化され、装備も改善されたと強調した。ペゼシュキアン大統領は「我が軍は強力に任務を遂行しており、さまざまな困難にもかかわらず、装備や兵力の面で、攻撃を受けていた当時よりも現在の方が強い」とし「もし再び攻撃すれば、より断固とした対応に直面することになる」と警告した。
また、国民に対しては結束を維持し、公の場での分裂を避けるよう呼びかけ「敵対国は国内の分断を利用しようとしている」と訴えた。
イラン経済については制裁の継続、石油収入の減少、地域紛争の影響により深刻な圧力にさらされているとし「国民の生活を守ることが政府の最優先課題だ」と強調した。
ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相が29日、ドナルド・トランプ米大統領と会談するため、米フロリダ州のマール・ア・ラーゴを訪問する予定とされる中、今回の発言は警告と同時に国内結束を促す狙いがあるとみられる。
ネタニヤフ首相とトランプ大統領はガザ地区の停戦合意の履行状況に加え、イランの核・ミサイル開発問題についても協議する見通しである。














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