
「タフガイ」イメージを前面に打ち出すウラジーミル・プーチン(73)ロシア大統領が、今年も厳冬の氷水に身を浸した。
クレムリンは19日(現地時間)、プーチン大統領がロシア正教会の伝統に従い、「主の公現祭」に伴う氷水入水の儀式に参加したと発表した。
「タス通信」によると、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は「プーチン大統領は例年通り、伝統に則って入水した」と述べた。
クレムリンがプーチン大統領の主の公現祭での入水を初めて公開したのは2018年で、その後も数年にわたり参加を公表してきた。ただし、新型コロナウイルスの流行や医療陣の勧告を理由に、2020年と2022年は不参加だった。今年については、実際の入水場面を示す写真や映像は公開されていない。
主の公現祭の氷水入水は、イエス・キリストの洗礼を記念するロシアの宗教的風習で、毎年1月18日夜から19日未明にかけて、氷を割って作った穴に身を浸す儀式が行われる。信仰心と忍耐を象徴する行為とされる。クレムリンはこれを「個人の選択」とし、過度な意味付けを避ける姿勢を示しているが、高齢にもかかわらず「強い指導者像」を印象づける象徴的な行動だとの見方も出ている。

プーチン大統領の健康管理は、氷水入水にとどまらない。海外メディアや調査報道によれば、水泳や筋力トレーニングを継続的に行い、冷温浴療法を取り入れるほか、禁煙・節酒、たんぱく質中心の食生活を維持するなど、日常的な健康管理に力を入れているとされる。
一方で、「鹿茸(ろくじょう)の血浴」を巡る議論も続いている。これはシベリアの赤鹿の角を切る際に出る血が混ざった水に体を浸したり、これを摂取したりすることで、老化を抑え活力を保つとされる民間療法だ。
ロシアのアルタイ共和国やカザフスタンの一部地域では、関節痛の緩和や疲労回復、免疫力向上に加え、男性のスタミナや性機能の改善に効果があると信じられている。ただし、こうした効能はいずれも科学的に証明されたものではなく、専門家は民間信仰の域を出ないと指摘している。
実際、プーチン大統領は2024年、国家レベルで「老化防止」研究を推進するよう指示したと伝えられている。ロシア保健省は医科学研究機関に対し、細胞老化の抑制、認知機能低下の予防、免疫調整、バイオプリンティングなどの先端技術開発を求めた。平均寿命の低下問題への対応が名目だが、長期政権を担う指導者の個人的関心が反映されているとの見方も少なくない。
こうした動きは、これまで繰り返し浮上してきた健康不安説とも結び付けて語られている。パーキンソン病説やがん説、専門医の頻繁な同行報道などが取り沙汰されるたびに、クレムリンは「健康な日常」を強調する象徴的な場面を発信してきた。氷水入水も、その延長線上にあるとの評価だ。

ロシア男性の平均寿命は67歳とされている。英BBCは過去に、「ロシア男性の早期死亡率が高い最大の要因は過度な飲酒にある」という研究結果を紹介している。
BBCは医学誌「ランセット」に掲載された論文を引用し、「ロシア男性の4人に1人が55歳未満で死亡している」と報道した。死因としてはアルコール性肝疾患が最も多く、飲酒後の事故や暴力的なトラブルに巻き込まれて命を落とすケースも少なくないとした。
実際、ロシアでは長らくアルコール度数10%未満の飲料は「お酒」と見なされず、ビールも飲料水扱いだった。ビールが正式に酒類として規定されたのは、ドミトリー・メドヴェージェフ政権下の2011年7月からである。
















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