
カナダが中国と新たな通商合意を確定させた場合、米国はカナダ産の輸入品に100%の関税を課す可能性があると、スコット・ベッセント米財務長官が明らかにした。ドナルド・トランプ米大統領の警告を閣僚が繰り返し、カナダへの圧力を強めた格好となる。
AFP通信によると、ベッセント長官は25日(現地時間)、米ABCテレビの番組「ディス・ウィーク」に出演し、「カナダが中国による安価な商品の対米流入の抜け穴になるのを放置するわけにはいかない」と述べた。その上で、前日にトランプ大統領が示した脅しを米国として実行するのかと問われ、「(カナダが中国と)自由貿易協定を結ぶなら、(米国が)100%の関税を課す可能性がある」と答えた。
ベッセント長官はさらに、状況次第では追加の関税引き上げもあり得るとの認識を示し、「彼らがさらに踏み込み、カナダ側が中国による商品のダンピングを許していると米国が判断するなら、関税を追加で引き上げることになる」と述べた。
トランプ大統領は24日、「カナダが中国と協定を結べば、米国に入ってくるすべてのカナダ製品・商品に直ちに100%の関税を課す」と発言していた。翌25日には「中国が、かつて偉大だったカナダという国を成功裏に完全掌握している」とも述べ、「こうした状況を見るのは残念だ。アイスホッケーだけは手を出さないでほしい」と語った。
これに先立ち、マーク・カーニー加首相は16日、北京で習近平中国国家主席と首脳会談を行い、両国が「新たな戦略的パートナーシップ」を結ぶことで合意したと発表し、通商分野の合意内容を公表した。
合意によると、中国は現在84%となっているカナダ産の菜種(なたね)に対する輸入関税を、今年3月1日から約15%へ引き下げる予定で、カナダ国民の中国へのビザ免除も認める方針だという。カナダ側は、新たな優遇関税率6.1%を適用し、中国製の電気自動車(EV)4万9,000台を輸入することを決めたとされる。
今回のカナダと中国の合意は、トランプ政権がカナダに輸入関税を課すなど、米加が通商面で対立を深める最中にまとめられた。
















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